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雪の中の国宝
数年前にアニが「国宝展見たい!」ゆーて、それなのに東京開催を逃してわざわざ京都までお供をさせられたことがありましたが。まぁえらい大混雑で…。「朝イチより逆に夕方の方が空いてるらしい!」というアニ情報を信じて、夕方まで京都中を歩き回って「一日で巡るかコレ!?」ゆー量の観光スポットを巡り(しかも昼抜きで!)、挙げ句に大して空いてない会場で、人と人の間から見た「アッ、教科書で見た頼朝公!」(←思ったよりデカッ!喬之助現象!)と「アッ、教科書に載ってた金印!」(←思ったよりちっちゃ!!小指の爪くらいの大きさ!明楽現象!)が、ヒジョーに印象に残ってるのですが…、いや、あれはマジでアレです。教科書に載せる写真にはちゃんと比較対象の百円玉を一緒に写すべきデス!
…なんの話でしたっけ。あッそうだ「国宝」!真面目な話、ホントに「これ凄い!」と思った応挙の「雪松図屏風」は日本橋からわざわざ京都に出張ってきたという「アラまぁアナタも!?」的な(東京にあるものをわざわざ京都で見るこの無駄…)モヤモヤ感を抱えて疲れ果てて日帰りしてきたわけですが…。
…なんの話でしたっけ。あ、国宝。真面目な話、頑張ろうと思ったのです、生涯にただ一度!もう二度とやらないけど一度だけ頑張ろうね私たち、国宝を聞くために二の席に並ぼうね、と…。まぁ結論として、二度とやりませんわ。(フッ←死んだ魚の目で。)
Read More... まずは事前の下調べ。前年夏に国宝がブクロに来ていた時も、通勤前に見た限りでは朝から並んでいる莫迦…じゃない、やる気のある人はいなかった。ので、キョントリと同じで10時過ぎご出勤でよかろう。しかし一応ネットで調べてみると、去年は前売りを持っている人がいたとゆー情報がッ!思わず演芸場に電話!するといつものよーに「(今年は)無いです!」という見事な塩対応。(もうちょっと言いようがあろうヨ!「ナイデス」って!別にいいけど!)しかしこうして書いてみると、「もう売れちゃって無いです」とも「そもそも無いです」とも、どっちとも取れる短回答なのにちゃんと真意が伝わってるとこがスゴイっちゃスゴイですね。去年の真打ち昇進の席の「チケットまだありますか」に対する「全然!」も、「全然残ってないです」とも「全然売れてないです」とも取れる回答なのに、おねーさんの言い方で「あ、全然売れてないんだな」と真意が伝わりましたもんね!(もしくは私がそう思ってるだけ?ホントは逆だった?←済んだことなのでどっちでもいいけど。)
前売りは無し、みんな公平にヨーイドンでオッケーオッケー!と、なったところで次に問題なのがお天気で。予定日に近づくにつれ、晴れ→曇り→雨→雪と、どんどん悪化する予報。もう笑うしかない…。
2019年1月12日(土)ブクロ
前座 駒六 手紙無筆
歌る多・美るく 松づくし
小もん 黄金の大黒
左龍 宮戸川
ニックス
小八 旅行日記
燕路 もぐら泥
さん八 漫談
橘之助
一之輔 加賀の千代
小里ん 二人旅
文楽 漫談
Sトレート松っさん
市馬 厄払い
仲入り
三朝 にわかに
花緑 つる
志ん輔 替わり目
アサダ先生
小三治 漫談
↑伝わりますかね、この失望が…。漫談つーか、マクラですよ、ひたすら続くマクラですよ!要所要所でお年寄りにありがちな「単語出てこない現象」が頻発する(自慢じゃないですが私もしょっちゅうありますヨ!アレ!顔はこの辺ふわふわしてるのに名前が出てこない!あの人に似てるカノ人!と説明しようとするけど、似ている「あの人」の名前も出てこないからまずその人の名前を思い出すために「あのCMに出てた!」とか「あのドラマで犯人だった!」とか、挙げ句の果てに「雰囲気が○○師匠に似てる!」とか、もはや自分しか理解できないような例えを連発し始める。最終的に「なんかパクパク喋る人!」で「斉藤洋介さんだ!」と的中させた友人もブラボー!)、えーとなんの話でしたっけ、あぁ国宝。そんな危なっかしい状態でシャンソンの話やら何やらが30分間続いて、頭下げたー!国宝引っ込んだー!終わったー!!エッ、終わった!?うぇええぇええぇいッ?うそでしょ、終わった!?落語は!?雪の中2時間待って、落語は…!?
とゆー、このガッカリ感。マクラの国宝、とか言われてるのは知ってますけど、別に言うほど面白いマクラだったわけでもないしな…。もうこの人のために並ぶようなことはしない…。
そんなトリを除けば概ね楽しかった二の席!ブクロで落語を聞いて、ようやく年が明けようとゆーもの。
気づけば前座さんも私の「一番聞きたい二ツ目」UMA太郎くんの前身、駒六ではありませんか!この時も全然ツボらなかったのであろうな…。
歌る多さん(と美るくさん)の松づくし、アクロバティック。将来的にもっと組体操のような動きを取り入れたらきっと面白いハズ!←それはもう伝統継承されている何かではない!
左龍さんの宮戸川、史上最かわいくないお花ちゃんだったー!笑。左龍さんは何のキャラが一番合うのだろう。泥棒?若い女の子ではないことは確かだが。でも声は若々しいんですよね。「鈴ケ森」の「ヲイッ旅人ぅ!」が、笑いすぎて忘れてしまったけど未だに耳から離れない。忘れたけど。
1之輔は時々こーゆー、ヒドク面白い落語をやる…。たぶんこの日に一番笑ったのはココですな。「ヒザ乗るかい」が…。「青菜」のタガメといい、「堀の内」のYo!Yo!といい、小粒でぴりりと辛い何か一つを入れてくるのが上手いよなぁ。もうちょっと明るく落語をやる人ならもっと贔屓になったんだろうけど、あのいかにもめんどくさそうに高座にいる感じが私は苦手。
そうか、今気づいたけど私は「楽しそうに落語をやる人」が好きです!内心「今日の客バカばっか!」と思っていたとしても、高座を明るくつとめる噺家さんが好き!(まぁそれが全てではないですが、ひとつの基準として。)
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路にはイマイチだったけどアナタには爆笑もののマクラだったかも!雪の中2時間並んでシャンソン聞けたー!もういつ死んでもいい、我が生涯に一片の悔い無し!!と思ってるお客様もいたかも!ラオウ万歳!いや違った、多様性万歳!
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2019.01.12.21:16 | by 架路 |
| ラクゴ |