年末に寄席が休みになるたびに
池袋演芸場はいつまで待っても水のたまらない女性用トイレをどうにかしてくれ!!!と思いますわ。切実に。
トイレが充実してない施設ってほんっとイヤですよ。行きたくないですよ。来るなって言われてるような気になりますよ。SZ本だってトイレを綺麗にしたんだから、ブクロもそろそろ何とかしてくれよ。喫煙室なんぞどーでもいいんですよ、トイレですよトイレ。いつまで昭和の遺物みたいな便器使ってるんだよ、ウォシュレットじゃなくてもいいからあの古いタンクをどうにかしてくれよ。自慢じゃないけどトイレの改修費用分くらいのお金はもう落とした自信があるヨ!?
ついでに言わせてもらうと、ブクロのコロナ対策は色々間違っている!今までオープンだったゴミ箱に蓋をつけてみたり(皆が蓋に触るから帰って不衛生!)、トイレのペーパータオルを撤去してみたり(問題なのは風がブオーって出るやつだから!ペーパータオルはウイルス撒き散らさないから!)、コロナ関係ないけどもはや常設のパイプ椅子も超邪魔だし…。
ブクロユーザーの女性の皆様はもっと声を大にして「トイレ!」「トイレ!」と言っていただきたーい。
2021.12.29.19:16 | by 架路 |
| ラクゴ |
落語の神は落ちてくる
噺家が面白く語る→お客さんにどっかんどっかんウケる→噺家さらにノってくる→お客さん大喜び→噺家に何かが降りてくる→拍手が止まらない!高座の上も下もアドレナリン大放出、ハナシカーズハイ!これすなわち神カイ!と、ゆーものデスね!
そんな現象が半年に一回くらい全国の落語会や都内の寄席で発現するらしい、そんなモノがあるらしいという話は聞いたことがありましたが、ワタクシ実際に目にしたのは初めてでございます…。真っ白いごはん…。(違う違う!)
いや、あれが神カイだと思ってるのたぶん私だけかもですが、凄かったなぁ…。面白かったなぁ…。あの噺であんなに笑ったの初めてですヨ、「寿限無」で!
Read More... なんとゆーかあれです、カレンダー的に二回行ける位置取りではあったので、最初は行く気まんまんだったのですが、8月上席。初日に行った感じがそれなりだったので、いやもう充分かな…。と思い始め。(「それなり」ってこの場合どーゆー意味なんだ。)
なにかものすごく心躍る代演が入ったら楽日に行ってやるか!夏休みだしな!
とゆー上から目線からの、天どん代演来たー!!天どん久しぶり!聞きたい!ぜひ聞きたい!あっ、でも夜だなコレ!でも夜の早い時間だから行けなくもないな!どんまで聞いてサッと帰ればいいかな!
等々。悶々と悩みつつも結局は昼の部最初から入って夜の部を1時間だけ聞いてサッと帰った、実質天どんトリになっている夏休み興行楽日にて、高座に神が降りてきたのを目撃したのでありました。
2021年8月10日(火)ブクロぼっち
昼の部
前座 松ぼっくり 手紙無筆
始 悋気の独楽
馬治 看板のピン
美智・美登
伯楽 (落語教室)
扇生 饅頭怖い
ホンキートンク
甚語楼 粗忽の釘
志ん陽 猫の皿
翁家社中
一朝 幇間腹
仲入り
馬石 狸の札
はん治 背なで老いてる唐獅子牡丹
正楽
志ん輔 黄金餅
夜の部
前座 り助 寿限無
彦三 お血脈
こみち 四段目
アサダ先生
天どん なんか事故物件的な噺
始ちゃんは最初に聞いた「たがや」の印象でここまで期待をひきずって来たのですが、なんつーか…普通ですね。うぅむ、あの「たがや」は何だったんだろう…。元気で面白い二ツ目だと思ったんだけどなぁ。初日に引き続き、めくりを見ながらハマグリ(ゆーてもこはくの前座名ではなく、ほんとにほんとの「蛤」。うぅむ、字が似ている…。)のことばかり考えてしまいました。落語に集中できないんだよね!なぜだろう!(笑えないからだヨ!←それ言っちゃいけないヤツ!)
あっそういえば甚語楼さんの代演も魅力的だったのでした、この回は!古典をフツーにやって面白い若手のホープ、甚語楼さん!きっと将来は権さん・さん喬師匠ばりの大物になるに違いない…。(と、私は過去にも何度か言ってる気がする。この先もきっと言い続ける気がする。)
一朝師匠の「幇間腹」も、内容的には馬玉さんでよく聞く「幇間腹」とほとんど同じなのに面白かったですなー。これまた何度も聞かされたら「もういいわ」てなるのかもですが。(多分なる。)
そしてハナクソはやっぱり動物噺が可愛すぎる。とにかく親方に朝ご飯を食べさせたい子狸が可愛すぎるんじゃよ。
はん治さんが「毎度お馴染みのところで〜」と話し始めたヤクザ高齢化物語。新作台本の入選作だろうか…と思いながら聞いてて、あとで調べたら文枝師匠作だったようで。面白かったなぁ…。今更ですがはん治さんはハイブリッドですね。(ホントに今更だな!)
志ん輔師匠は楽日のトリで何をやってくれるのだろう!とワクワクしていたらなんか来た!お初の噺来た!これは…これは…「黄金餅」!なんだか大変そうな言い立てのある「黄金餅」!うわ〜うわ〜嬉しいなお初だな〜!
…いやしかし改めて目の前でやってるのを聞くとものすごい噺だよコレ!こんがり焼いたお隣さんの腹をぶち割って金を奪うって。そのお金でお店を出しました!めでたしめでたし!と言われても、(゚∇゚ ;)ちょっと待って全然めでたくないヨ!?ものすごく人の道に外れてしまっているヨ!?と、ひきつった顔で手をたたくしかないです…。
人間てそんなもんだぜ、セラヴィ!とゆーことだろうか…。
ここで「黄金餅」に打ちのめされて帰らなくて良かったです、夜の前座り助がやってくれた。
めくりを見て「あ、久々り助!語尾が『〜でございますなッ↑』て上がるあのり助!」と思い出した記憶の中のり助とは別人の、なんだかやせ細った人が出てきました!(コロナ禍の生活で瘦せる人と太る人がハッキリ分かれてるのは面白いっすね。大半は変化無しだけど。)
いやはや、やせただけじゃなくて上手くなってましたなぁ。語尾ももう上がらず。(語尾が上がるから下手だとゆーわけではないけれど。)「師匠も反対しております。」のマクラからして、お客様の心をがっちり掴んでいるのがよくわかったね!
なんだろう、「寿限無」をやり過ぎて無我の境地に達したのだろうか。全然「笑わせよう!」という気負いを感じないのに一つ一つのクスグリが刺さるとゆーか。前座の「寿限無」の言い立て(言い立てといっていいのかアレを)で拍手が起きたの初めて聞いた!他のお客さんもすごく楽しそうだったし自分もこの日いちばん面白かったヨ!
これがあっちとこっちの相乗効果でどんどんいいものができていく瞬間なんだろうなぁ!と思いました。マジで。いやぁ、いいもの見せてもらったヨ!だからこの後に出てきた人のことはあんまり覚えていません…。(「個人的にはここがトリ!」と思っていた本日のメインの天どんすらも霞んだ。)
あ、そういえば彦三さん、高座名と本名の連名で本出すのやめていただきたーい…。色々すごいめんどくさかった…。
り助はこの先どうなっていくのですかねぇ。楽しみなようなオソロシイような。
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「黄金餅凄惨!」だったけどアナタには「言い立てブラボー!」だったかも!多様性万歳!(いや、言い立てはホントにブラボーでしたが…でも私別に真打ち昇進試験の試験官とかじゃないんで…。)
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2021.08.10.20:42 | by 架路 |
| ラクゴ |
ものすごく悩んで結局行った日
小せんさんトリは、(私ら的に)運が悪いと歌って終わる可能性があるので…。「ガーコン」とかあの類の噺はできれば当たりたくないので…。行くか行かないかムチャクチャ悩んでホントに開場寸前まで悩んで、でもまぁこないだ見つけたてのホヤホヤの推しの二ツ目、一蔵さんがいるから行ってみますか!と出かけて行ったらば、一蔵さんはモチロンなのだがここまでほぼほぼノーマークで来た文蔵親分の持つ面白みに初めて気がついた(遅いな!)の回。デス。
Read More... 2020年9月26日(土)ブクロ
前座 松ぼっくり 饅頭怖い
あお馬 犬の目
一蔵 短命
扇蔵 真田小僧
にゃん子・金魚
扇辰 ちはやふる
小満ん 目黒のサンマ
仲入り
八ゑ馬 塀の中
文蔵 時そば
ダーク広和
小せん 弥次郎
一蔵さんやっぱり面白かったなぁ!誰かの代演だったと思うけど、ホントにこーゆープラスにはたらく代演なら大歓迎なのですよ。
文蔵親分はここまで「普通に古典をやる師匠」「前座噺をよくかける師匠」「目薬」のイメージで(最後の何!?)、あまり爆笑系ではないなーと思っていたのですが…。「時そば」めっさ笑った。当たり屋って!当たり屋って!!「時そば」ってあんな大爆笑できる噺だったんだ…。既に何回か聞いた師匠でも、まだまだ爪を隠しているケースがあるのですね!気をつけよう。
トリは歌でこそなかったものの「弥次郎」だったのでちょいと残念でした…。この噺、時々トリでかかりますが(芸協なら前座でもかかりますが)、トリでやらないとホントのエンディングまでたどり着けないからそういう意味ではトリで聞けてラッキー!と思うべきなのでしょうか。でもどんなサゲだったか覚えてないのですが…。
「弥次郎」と聞くと、袖に引っ込みかけては戻ってきて座布団に座る蝠丸師匠がエンドレスで脳内再生され始める。(ビョーキだよ!)
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路にはイマイチだったけどアナタには爆笑ものだったかも!常に頭の中の小ゑんさんが「お前のために落語やってんじゃねぇ!」と私を叱りつけております…。
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2020.09.26.20:02 | by 架路 |
| ラクゴ |
はじめての福袋
袖に柳朝師匠が隠れていたという日…。(いや隠れてはいなかったか。ただ「居た」だけか。)
めちゃくちゃイジられてたので顔出すかなーと思ったけど最後まで潜んだままでしたな。ホントに居たのだろうか…。あの場にいたお客さん全員、何かのアリバイ作りに利用されただけなのではないだろうか…。出てくる二ツ目出てくる二ツ目が口々に「袖に柳朝師匠が来てるんですが…」とマクラで言い続ける。聞かされ続けるから「そうなのね居るのね」とゆー気になるけど、お客さんは誰ひとりとして柳朝さんの姿を見てはいない。後日刑事さんが来たときに「春風亭柳朝は池袋にいましたか?」を訊かれて、さぁあなたはなんと答えるのか…!!
Read More... 2020年9月21日(月)ブクロ
馬太郎 探偵うどん
始 縮み上がり
朝之助 石返し
一蔵 笑茸
正太郎 めだか
柳朝師匠アリバイ偽造説はどうでもよくてですな。祝日のブクロの午前中(しかも下席限定でしたっけ?)、格安価格で変な企画モノの会をやっているとゆー「福袋演芸場」に初参戦です。そして多分最後の参戦です。まだ微妙に間引きした席数だったので悩みましたが…いや、祝日に朝から寄席に並ぶバカ、じゃない、奇特な人なんてそうそういるわけないヨ!と、開場15分前着な感じで出かけていったらば…。いましたね、祝日に朝から寄席に並ぶ奇特な人達が!わんさと!頭数を数えて席数オーバーしてないのを確認してコンビニでお茶を買って参戦。
結局は当時の席数オーバーして「壁にぴったりくっつくなら立ち見もOK」を席亭からもらった二ツ目連が押し込めるだけ客を押し込んだ感じで始まりましたが。「壁にくっつく」ってマジですゼ!たぶんあの、最後列の席の後ろにある手すりに寄っかかって天どんいわく「メジャーのベンチみたい」な状態の立ち見ではなく、壁に背中をつけて立っていなさいヨ!座っている人から距離を取りなさいヨ!ゆー意味だったのだと思われますが。まぁ今でこそマスク着けてますが、コロナ前に一度ホントに上から飛沫が降ってきたことがありましたからのぅ…。ブクロの最後列チョー危険です!
なことはどうでもよくて。この日は「珍品掘り起こしの会」ゆーことで、今はほとんど寄席でかからない(つーことは蔵之助さん曰く「つまらないから残ってない」のだと思われるが…)レアなネタをやろう!ゆー会でした。お初の噺聞きたい!お初の噺聞きたい!が座右の銘のワタクシとしては見逃せません!柳朝さんもレアな噺に釣られてやってきてたらしいですがとにかく。
この会で特筆すべきは、朝之助さんの二ツ目とは思えない落ち着いた高座!この会のために掘り起こした珍品をやっているとは思えないほど、この妙な噺をモノにしきった高座…。アレレ、この噺もしかして十八番ですか?普段からかけまくってる噺なんですか?と思うほどの、噛まない淀みない自然体な落語でしたなー。自分、普段から「落語の上手下手はわからない。笑えるかどうか、それがすべて」を自認しておりますが、落語が上手ってこういうことを言うのかも。と思いました。…それが笑えるかとゆーとまた別の話なのですが。(そうなの!?←そうなの!!)
そしてこの会の拾い物は一蔵さん!まだこんなお宝がラッキョに眠っていたとは…!チョー面白かったですヨッ!笑い転げましたヨ!この後もしばらく友人(と一緒に行ったのでしたそういえばこの時。ブクロ半年ぶり!だったのでした。)と「アナタ!今オモシロイこと言いましたヨ!」を引きずってました。アハハ。
トリの「めだか」は何だか人情噺のような、でもほろりとするほどの大した噺ではなく(失礼ですヨ!)、あぁ腹減ったなぁあ、お昼何食べようかなぁ、お腹鳴りそうだなぁ、笑えない噺だからお腹鳴ったらひびきわたるなぁ、ひびきわたるさん1回聞いただけで亡くなっちゃったなぁ、そーゆー師匠ってたくさんいるよなぁ、あぁお腹鳴らないといいなぁ…。ゆーことをひたすら考えておりました…。
一蔵さんがトリの方が良かったですね、基本寄席には笑いに来てるので、アハハと大笑いして終わりたい…。まっ、でもホントに一蔵さんを発掘できて個人的には「珍品掘り起こし」ならぬ「一蔵掘り起こし」の会でした!この会の後で一蔵さんが代演に入ってるのを見つけると、だいたい出かけて行きますからね自分…。贔屓贔屓。
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「笑えないほうの噺か…腹減ったー!!」だったけどアナタには「なんと素晴らしい!メダカブラボー!」だったかも!知らんけど!
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2020.09.21.20:09 | by 架路 |
| ラクゴ |
開場が早すぎる
緊急事態が明けてから初の…落語は天下の三宅坂…。だったのかなぁ。(不確か)
座席は千鳥空き、仲入りを作らないで番組は昼のみでも二部制、出演者は少数だけど非精鋭。八月の暑い最中に、この時はなぜか兄を引っ張り出して4ヶ月半ぶりの落語ですッ!
4ヶ月半ぶりでも妾馬チャレンジは続行中でした…。orz
龍玉さんで真夏だから怪談やってくれるだろうと思っていたのですがヨミが甘かった。
Read More... 2020年8月10日 三宅坂
前座 あられ 饅頭怖い
こはく 初天神
わさび 鹿野球
駒治 マナー車掌
楽一
龍玉 妾馬
白酒さんとこの、師匠より貫禄がある前座のあられちゃんを聞いたのはここが初だったかも。なんか体格のせいだけじゃなくて存在感が重厚な感じですよね、あられちゃん。白浪が二ツ目になった時のどこかの会の写真で「白浪→こはく→白酒さん→あられちゃん」の順番で映ってる写真を見たのですが、「前座→二ツ目→師匠→大師匠」かな?と一瞬間違えましたからね!!貫禄ありすぎなんですヨ!白酒さんが童顔(?)なせいもあるかもですが、師匠の師匠に見えるんですヨ、雰囲気的に!(雲助師匠に似てるとかゆー事ではなくて。)
「饅頭こわい」の序でしたが、落語も貫禄ありましたなぁ…。なんだろうこのコは…。(貫禄あるある言っときながら「コ」扱いの私もアレだが。)
わさびの「鹿野球」面白かったー。この噺を聞いた時の可笑しさを求めてこの後何度もわさびを聞きましたが、「鹿野球」以上の笑いには未だに出会えておりません。何とも高いハードル…。
つーかここで確信しましたが、わさびって天性の人たらしですよね。なんつーか、媚びてるわけじゃないのに自然にお客さんを持ち上げていい気分にさせるのがほんっとに上手い。この調子で色んな人に可愛がられてるんだろうなぁ…。ファンにも愛されてるんだろうなぁ…。生まれ変わったら私もわさびのような人たらしになりたい。(嫌いな奴には愛想笑いもしたくない、私はアンタが嫌いだ!と言葉にしないで相手に伝えることに全力をかけているような自分は100回生まれ変わっても無理そうですが…。)
鉄っちゃんの兄に駒治の鉄道ネタを聞かせてやれて満足です。ブクロではフツーにマイクを手に持って車掌パートをやっておりましたが、国立の床に固定されたマイクに向かって喋るのはとても大変そうでした。本人も「思いのほかキツイ体勢!」ゆーてましたが…。そんなキツイ体勢も見ている分には面白かったデス!(酷いな!)
そういや初めて「妾馬」を聞いた時のブクロも兄と一緒だったのでした…。兄が妾馬を引き寄せているのか…?(ちゃうでしょ!)
コロナ前は開場が前座の15分前だったのにこの時は密避けのためか30分前になっていたのに気づかず、待ち合わせを開場ピッタリにしてしまったので開演までロビーでかなり手持ち無沙汰な状態で、「こんなに時間があるなら皿を洗ってこられたのに」と小言を頂戴したのも良い思い出です。帰りに成城石井で山ほどお総菜を買い込んでお土産に持たせてくれたのも良い思い出です。
おツルちゃんのように兄を出世させられるような器量もない妹でスミマセンセイエイシェーン。
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2020.08.10.20:07 | by 架路 |
| ラクゴ |
(コロナ前の)最後の落語
コロナ騒動が段々白熱してきて、お客が減ってかえって「非3密」状態になったブクロにて、なんやかんやで最後の落語になってしまった…の回。本当はこの後の3月下席新作台本祭りにも参戦する予定だったのに!週末に出かけて行ったら開場ジャストくらいで折り返しての文菊ラインまで並んでいたのを見て「けんのんけんのん!」とそのまま直帰してしまった!その後週末は寄席も休みに入っての4月上席で、平日に有給をとってどんトリに参戦だー!と思っていたら興行途中で「平日も休みます!」になってしまい、あえなく撃沈。どんトリは行きたかった…。無念…。
まッ、今はみんなでやりたいことを我慢して、一日も早くまた寄席が開く日を待つのみデス。寄席が開くだけじゃなくて、ソォオシャルディスッタンス!とかを気にせずぎゅうぎゅうに座っても余計なことを考えずに済む日が再びくることを…。てゆーか別にぎゅうぎゅうに座らなくていいんですけど。むしろぎゅうぎゅうに座りたくないんですけど。普段からソォオシャルディスッタンスを保てるくらいの入りでいいんですけど。混んでるブクロは厭だ…!隣に体格のいい男性とか座るとホントもう最悪だッ!
あー、はやく映画館のフカフカの椅子に身を沈めたい。(寄席じゃないんかい!)
Read More... 2020年3月20日(金)ブクロぼっち
夜の部
前座 貫いち たらちね
市江 にわかに
市次郎 出来心
ジキジキ
圓十郎 狸の札
文蔵 手紙無筆
正楽
小のぶ 粗忽長屋
志ん輔 夢の酒
仲入り
市弥 ちはやふる
圓太郎 化け物使い
小菊
扇遊 文違い
この席、ホントは夜トリが会長だったので「楽日が3連休初日だし、会長トリを聞くぞッ!」と意気込んでいたらまさかの(またも)お休みで…。あがが、ホントにブクロでは会長トリに縁がありませんッ!しかしニガテの玉の輔の代演で文蔵親分が来ている!誰かの代演(だったと思う多分)で小菊姐さんも来ている!これも誰かの代演でお久しぶりの小のぶさんも来ている!圓太郎師匠も久々に聞きたいし(←化け物使いの呪いはもう解けたと勘違い)志ん輔師匠もいるし、何より会長の代バネが扇遊師匠。SZ本で聞いたことあるけど、ブクロでは初見。(←だと思っていたら実はブクロでも一度聞いていたことが後ほど判明しましたが。)
扇遊師匠がトリでじっくり聞けるなら、これはもう行くしかあるまい…。と、やってきたブクロは相変わらずのガラーンとした感じでした。ぼっちで夜だけって初めてだなーっと思いつつ、いつもの席らへんが空いていたので着席。後ろの列にいた男性二人連れの片っぽの方は関西からいらしてたらしい。途中でお帰りになりましたけどね!今考えるとコロナの中よく来たなって感じですが、まぁまだこの時はそこまで大騒ぎじゃなかったから(か?)。
いやぁ、会長のお弟子さんたちみんな真面目ですね!言葉を変えれば「退屈」でーすーねー…。市江さんが地味な噺で盛り下げておいて、この席が二ツ目昇進の市次郎は何か面白いことをするかと思ったら「出来心」かいッ。その噺自体がなんかそもそも退屈だよネ!?しかもこのコ前座の時2回聞いてるけど、それも「出来心」だったような…。せっかく二ツ目になったんだし何かもっと珍しい噺をしてほしかった。
毒吐きましたけど、あながち私だけじゃないと思うんですわ、退屈してたの。客席静まりかえってたし…。で、たぶん「笑わない客ばっかだゼ!」ゆーのが楽屋に伝達されたらしく(「笑わない」んじゃなくて「笑うところが無」かったんだヨ!)、ジキジキさんを挟んで出てきた圓十郎さんに軽く怒られる。「私チバ在住なんで、ここまで1時間半かけて来てるんですから気持ち良く帰らせてくださいヨ!」とな…。てゆーか、遠いな千葉!時々兼好さんに「シンガポールより遠い千葉」とか弄られてるけど、ホントに不便なお隣さん。
圓十郎さんはフツーに楽しくお客さん笑ってたので、あぁなんだやっぱり客じゃなくてそっちが悪いんじゃねーか!と気を取り直す。(勝手な客だなぁ…)
文蔵親分は時々前座噺をかける気がしますが(それを言うなら扇遊師匠も)、これはなんか逃げられてるかナメられてるかなのだろうか…。考えすぎだろうか…。前座噺をやっても前座とこんなに完成度違うか、とゆー力の差がわかって面白いですけど。言い方一つで同じ噺がこんなに笑えるとは…とな。
志ん輔師匠のマクラの酔っ払い談義、踊りながら消えていくはん治さんが目に見えるようでした。アハハ。マクラが酔っ払いだと「親子酒」か「替わり目」かッ!と身構えちゃうけど、「夢の酒」だった。さすが志ん輔師匠、引き出し多い!他の師匠方のパターンにはそうそう嵌まらない。
会長のお弟子さんで今のとこ唯一笑える人、市弥さん。以前聞いたときもまぁそれなりで、TVとか出てるし客あしらいは慣れてるんだろうな、この人。フツーに笑えるけど、特に記憶に残るほどのものはない、まぁほんとにフツーの面白い人…。とゆー認識。(←褒めてるんだか貶してるんだか。あッ、でも真面目な話、この日の救世主の一人ではあリンス!市弥さんいてくれて良かったヨ!てゆーか「普通に面白い」落語をやってくれる人がどんなに有難いか。贅沢な批判ですな、ホントすみませんセイエイシェーン。土下座。)
圓太郎師匠、まさかの「化け物使い」チャレンジまだ続いてたー!!周囲はウケてました、大いに。「ホスピタリティちゅーだよ」のくだりがあんなにお客様全員揃って大笑いだったの初めて聞いた。(私は6回目なので無反応でしたが…。稽古つけてもらってるのか自分。)マクラは全然そんな気配なかったのになぁ。楽屋での小のぶさんと志ん輔師匠の「えーとアレだよアレ」「あぁ、アレっすか!」ゆー意味不明の遣り取り。笑った。笑ってる場合じゃないけど。(身にしみる…)
扇遊師匠は廓話に入りそうな雰囲気だったので、勝手に(以前TVで聞いた)「お見立てね!」と思っていたら、「文違い」だた!お初。嬉しい。別にねぇ、アタシは師匠にお初の噺をしてもらえるような、そんな働きのあるお客じゃないんですけどねぇ。そうですかぁ〜いやぁすみませんねぇ、じゃあ有り難くお借りしておきますッ!(何を?)
そしてこの後しばらく落語断ち。あー、はやく人間になりたい。(寄席に行かない自分なんてただのヒトデナシですよホント。←いや、通ったところでロクデナシに昇進するくらいの差でショうよ。)
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路にはイマイチだったけどアナタには爆笑ものだったかも!会長一門万歳!みんなまだ若いので今後に期待デス…。
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2020.03.20.22:34 | by 架路 |
| ラクゴ |
雨はトリの前に雪へと変わるだろう
そういえばこの頃まだ「どこでもマスクとにかくマスク」という雰囲気ではなく、街を歩いていてもマスクをしてない人もフツーに見かけてました。私も行き帰りはマスク着けてましたが寄席の中でははずしてました…。いつかまたマスクなしで寄席で笑える日が来るのかなぁ…。10年後くらいかなぁ…。(その時まだ寄席にいるのだろうか自分は…。)
寄席に入った時は冷たい雨だったのですが、圓歌師匠あたりが「外に出てはいけません!みぞれです!」ゆーて、アサダ先生はもう「雪で指先がかじかんで…」仰ってましたね。えっウソでしょ。と思ったけど帰り道はホントにしっかり雪でした。ビニ傘の上にべちょべちょと降り積もって傘がどんどん重くなる…カワウソでも乗っているのではないかと思うほど…。
Read More... 2020年3月14日(土)ブクロぼっち
前座 まめ菊 一目上がり
小もん たらちね
市若 饅頭こわい
マギー隆司
金八 元犬
扇好 看板の一
小猫
圓歌 やかん
雲助 強情灸
鏡味仙三郎社中
菊之丞 紙入れ
仲入り
ときん 白日の約束
さん喬 初天神
アサダ先生
金時 二番煎じ
帰って家でネタを調べていた時に「あ、ホワイトデーだったんだ」と気づきました。ときんさんのネタで…。しかもこれキョンキョン作なのですね。どんな噺だったか覚えてませんが…。
ゆーか、ときんさんが私にとっちゃ生で聞けてないTENの最後の一人(生以外でも別に聞いたことないですが)だったので、ここでTENコンプリートですッ!別にコンプリートを目指してたわけじゃないし、TEN自体になんの思い入れもないですが…。(ひどッ)
以前TVで(たぶんNHKの格式張った方の落語番組…ずかんじゃない方の…)、圓歌師匠が「やかん」やるらしいぞ!「勘定板」以外の古典だ!録画しなきゃ!と、ワクワクしていざ見てみたらば何じゃこりゃ。最後に「お馴染みの『やかん』でございました〜!」と頭を下げられた時の衝撃。いやいやいやいや、これ全然お馴染みじゃないヨ!誰が馴染んでるのコレ!?
…と、TV画面にツッコミを入れた「やかん」を生で聞けてちょっと感激しました。うわ〜、生やかん!そしてこの後なかなか頻繁に遭遇する事になって、もうやかんいいよ的な飽和状態にも陥ります。
あっ、そういえばこの時に二ツ目昇進だった市若のマクラが面白かったような気がするヨ?「シンゴジラ」で会長のマンションが破壊されてたとかなんとか…。後日映画館で「シンゴジ」見た時もそれが頭にひっかかっていたので「どのマンション会長のマンションどのマンション」て目を皿のよーにして見ておりました。アハハ。
金馬襲名前の金時さんで、冬の噺「二番煎じ」でした!…まぁなんつーか、普通でした。(再度ひどッ)ここで夜まで残る人の人数を見極めて、コロナのせいもあり大したことない入りだったので次回は夜のみ参戦です!
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には普通だったけどアナタには「落語は伝統芸能!ゲラゲラ笑うなんてとんでもない、このくらい固くなければいけない!昨今のお笑いブームにのっかって寄席にくるチャラい客どっか行け」な感じだったのかも!知らんけど。
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2020.03.14.19:58 | by 架路 |
| ラクゴ |
嵐の(直)前のラクゴ。
はくざんのはくは〜、どんなはく〜でしたっけ…。柏?ではない、にんべん?伯?合ってます?(確認すらしない…)
いまだかつて聞いたことのない大大大混乱を各寄席に巻き起こしたとゆー、そんな伝説のニンベン襲名興行。ですね。正しくは、「でした」ね。コロナで最後の国立興行がぶっ潰れたのも、ある意味伝説で面白いかも。
その大混乱の中でも通常営業、「昼夜入れ替えしません!」「整理券出しません!」を貫いて…いこうとしていたブクロも、二日目からあっさりと方向転換。昼夜入れ替え+整理券配布(しかも92席きっちり!)するブクロなんてブクロじゃない!と、無責任な第三者は思ったわけですが…。入りきれずにロビーまで客がいるのは当たり前、階段も埋まって道路まで立ち見客が殺到すれば良かったのに…。ププッ。テケツの上のモニターで見れば良かったのに…。立ち見は料金の外です!(←前座だヨ!)
てゆーか善男善女の寄席好きの皆様は近寄らなかったですよね、にんべん襲名。国宝が来たってあそこまでカオスにならないだろ。どう考えてもおかしいでしょ、徹夜組とか。(いや別にいいですよやりたい人は好きにやれば。私はソコまで夢中になれるものは持ってないとゆーだけ。)
Read More... しかしまぁ、そんなカオスのおかげでヨキコトキク!3月上席はないな、これ…。と思っていた昼席への門が突如開かれましたッ、♪とてちてたー!!昼夜入れ替え万歳!襲名時には毎回入れ替えてほしい!人気者が夜トリの時も毎回入れ替えてほしい!
しかし果たしてお客が入っているのだろうか?夜大人気の時の昼の部に、わざわざ行く人がいるのだろーか…?とゆー不安と、いやいやいやいるでしょ逆に!にんべん?興味ねーな、おれは夢太朗師匠が聞きてぇんだい!とゆー穴馬狙い的なへそ曲がりが!もしくは、整理券争いに敗れた落ち武者たちが「じゃあしょーがないから普通の落語聞くか…」みたいな感じで殺到しているかもしれないヨッ!
と、両極端な予想の中で揺れまくった上に、雨も降ってたので開場ぴったりに着く感じでブクロに向かったところ…。テケツの前、演芸場のおじさんしかいない…。ももももしかして早めに開場してみんなもう吸い込まれちゃったのかなッ?もうお立ち見の札出てるのかなッ?(←当然出ていない)
こここわい。とても不安。彦いちさんや玉の輔のマクラで語られるよーな「昔のブクロ、客と噺家1対1」状態はさすがに御免被りたいので、おじさんにサグリをいれる。「お客さん入ってます?」「ガラガラ」。(うっ…)
でもさっき2人入ったから1対1じゃないヨ!とゆー言葉に背中を押されてイン!いざ入ってみるとホントに2人しかいない!うがぁッ。ツ離れしないってやつネ…(初体験!)。なんだかんだで前座さんが上がったときは5人くらい、その後じりじりと増えて最終的には15人くらい入りましたけど。一人(一組)一列座席使えてましたヨ。なんと贅沢な…。
そんな、交通費も出ないようなワリであったであろー状態なのに、きっちり仕事してくださった師匠方には頭が下がります。ほぼボランティア活動でしょアレ…。
余談ですが、一応襲名披露興行中なので¥3000だろうな〜と思っていたらば、昼の部はまさかの通常料金¥2500だったのも、ありがたいやら申し訳ないやら。浮いた500円を祝儀に包みたいくらい!(なのにその500円で団子を買ってしまった私を許してください天神様!)
↓ある意味よっぽど神興行!
2020年3月8日(日) ブクロぼっち
前座 楽ぼう 一目上がり
明楽 犬の目
小すみ
鹿の子 袈裟御前(さわり)
今輔 日本史発掘
Mグナム小林
圓馬 壺算
歌春 加賀の千代
仲入り
コント青年団
文月 天災
楽輔 風呂敷
正二郎
夢太朗 中村仲蔵
明楽さん、相変わらずの飄々感。この時点でまだお客さん数人だったのでなんとなく声を出すのがはばかられ、笑えるところは鼻で笑ってしまったけども(イヤな客だな!)。要所要所面白かった。鼻で笑ってゴメン。
何度目かの小すみさん。三味線なのに緑君ローラー、いや違った、ロックンローラー感が溢れる姐さん。色気がないのがまたかっこいい!(←自分的には褒めてるつもりですが…。サバサバ感が好き。三味線系の人って橘之助さんとか小菊さんとかうめ吉さんとか、そのままお座敷に出そうな雰囲気をまとってるけど(それはそれでそーゆー「味」なんだロウけれども!)、小すみさんはお座敷より路上でヘッドバンギングしそうな尾崎な匂いがする。(←いや其れは尾崎ではない、ヘドバンは尾崎ではない多分!)そこが好き!)
今輔さん、お初。最初ちょっと癖のある人感がしたけど、聞いてるうちに、あ〜嫌いじゃない、この感じ…。と。また聞きたし。古典も聞いてみたし。
歌春師匠ッ!掛け取り?睨み返し?が始まるのかと思ったら、ギュルッと始まった「加賀の千代」。そっちか!つーかこの噺、大晦日噺だったのね…。前回1之輔で聞いたときは全然気づきませんでした。
しかしもうホントにもう、あぁもう歌春師匠を見ているだけで僕ぁなんかシアワセだよ!ほっこりする!また着物の色がいつもキレイで、上品な老婦人っぽい師匠の雰囲気によく似合う…。高座の師匠はほんと、終始ニコニコしてて女性的ですよね〜。(←高座の笑顔にだまされる権太楼現象がここでも…)
もはや青年じゃない青年団さん。政治的信条をがんがん織り込んでくるネタ、難しいよな…。私は青年と同じサイドなんで滞りなく笑えますが、10人お客いたら(←そこ普通「100人」とかでは…)5人は敵に回しちゃいそうな。私が落選芸人Oシドリの出てる番組の時は寄席にビタ一文落とさないように(急な代演で入ってきても行かない…絶対…)、逃がさなくていいお客さん逃がしてしまってそう。
噺家さんのツイッターとか見てると「あぁこの人はそっち系ね」とミギヒダリの傾向がわかる程度に皆様言論の自由を駆使してらっさいますが、高座ではそんなことおくびにも出さずに落語してくれるから、こっちも色眼鏡で見ないで落語だけ楽しめるので。
トリが夢太朗師匠じゃなかったら、昼夜入れ替えでもわざわざ出かけてこなかった…かも。しっかり聞かせてくれてかつ面白い、信頼をよせている師匠の一人。仲蔵がインスピレーションを受けるそば屋のお侍、噺家なら誰がハマるかな〜と考えながら聞いたけど、誰も思い当たりませんでした…!!
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「朝から並んで整理券ゲットするなんてあり得ない!」襲名興行もアナタには「今行かないでいつ行くのだ!」的正念場の興行だったかも!ニンベン先生万歳!
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2020.03.08.20:02 | by 架路 |
| ラクゴ |
新作派の古典を聞いて引退しよう
ワタクシが↑のように目標を定めている新作派が何人かいますが、モモエさんは対象じゃなかったんですよネー。なぜなら、ハナから「この人は古典やらないだろ!」と思い込んでいたからでございまする!新作オンリーの人だと思っていたのでござります!古典もやるんですね!と、この記事を実際に書いている2022年のいま気づきました!(てゆーか、振り返るとこれの前に既にモモエさんの「鼻ほしい」を聞いているよね?アレッ?古典だっつー認識無かったのかな?)
Read More... 2020年2月26日(水)ブクロぼっち
前座 枝次 手紙無筆
あんこ 高砂や
朝枝 看板の一
文太 元犬
小猫
小八 もぐら泥
柳朝 明烏
仲入り
粋歌 すぶや
文菊 猫と金魚
紋之助
百栄 疝気の虫
あんこさん面白かったらしい。(覚えてないけど○ついてるから多分面白かったと思われ。)しかし二ツ目だと遭遇率が低いので、まだこの後聞けてない…。多分…。(聞いたのに忘れてるんじゃなければ多分…。)
私の落語歴の中で唯一の「待ってました」前座の、朝七が二ツ目昇進の席でした。文蔵親分とこの、さんざ「道灌」を聞かされたモンローも。…ちなみに「『待ってました』前座」の「待ってました」の部分は私が待っていたわけではなくて、そう声をかけたオッサンが居て驚いた、とゆー意味の「『待ってました』前座」デス。
まぁアレです。ここまで毎週末毎週末寄席に通い続けていろんな落語を聞いて、他人の評価ほど当てにならないモノはないとわかっていてもやはりアレです。おっ、「『待ってました』前座」が二ツ目になったか!どれどれ、初回は正直言って上手いんだか何なんだかいったいコイツの何をそんなに待ってたんだかよくわかんなかったけど、二ツ目になったらいよいよマクラも話せるし実力全開だね!?お手並み拝見だヨッ!!と。ワクワクしていたのですが、正直やっぱりよくわからなかったですわ。一朝さんとこの弟子は…二ツ目になってもクソ真面目に落語だけを淡々とやるコが多い気がするが…(一蔵さんとかの例外もいる)。上手いのかもしれないけど爆笑はとらないタイプですな。
その後に出てきたモンロー改め文太は、マクラも噺も生き生きしてましたなぁ。師匠愛と地元愛も伝わってきたし…。コレだよコレ、前座が二ツ目に上がった時の解放感ってコレなんだヨ!と客席にいながら思った。
エロ坊主(←愛をこめて!)の「猫と金魚」、旦那が番頭にかける「ご苦労さん」→「ご苦労さん!」→「ゴクローサンッ!!」が、徐々に怒りをこめてくるのがわかって楽しかったデス!いろんな人の「猫金」(夢金みたいに約すんじゃない!)を聞いたけど、印象に残ってるのはこの人のだけだなぁ。よくかかる噺をこうして工夫する人が尊いデスよ…。
モモエさんの「疝気の虫」はお初の噺でした!完璧オリジナルの新作派が古典をやると、どうしても60%くらいしかパワー発揮できてない感がありますね…。まぁそう言いながら本編もほどほどに面白かったんですが、マクラで死ぬほど笑ったうえにその笑いを1週間くらい引きずった覚えがあります。でも具体的なことは覚えてないんだよな…。確か大昔の医学書に「いきなり原因不明で倒れる人は、死ぬかも知れない」的なことが書いてあったそうです。そりゃそうだ。ゆーツッコミだったのですが。自分で言ってみると全くフツーの文章なのに、モモエさんが言うと爆笑センテンスに変わるのがホント不思議でした。
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「これを待ってたの?」だけどアナタには「もう朝七、ホント名人!」なのかも。何度も言うけど自分、落語の上手い下手がわかりません!笑えれば噛みまくりでもいい、たくましく育って欲しい!そんな客ですスミマセン。
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2020.02.26.19:51 | by 架路 |
| ラクゴ |
またしても芸協の凪の日
歌春師匠ダイスキー!代演で鯉朝さんも来てるから絶対行かなくちゃね!…と、思って気合い入れて行った割に、なんか肩すかしくらってしずしずと帰宅した日。と思われ。(つまり覚えていない。)
つーかこの日は代演がすさまじいですな、半分近く代演ですよッ!順番入替なんぞもあって、番組表ぐちゃぐちゃですよッ!別にいいけど。
Read More... 2020年2月15日(土)ブクロぼっち
前座 幸吾 たらちね
竹千代 平林
ぴろき
歌助 初天神
遊史郎 善光寺由来
おせつときょうた
紅 髪結新三
寿輔 地獄めぐり
仲入り
一矢
鯉朝 街角のあの娘
雷蔵 天災
東京ボーイズ
歌春 火焔太鼓
伸治さんとこの若いもんが「平林」をやると、必ず「なぜこのクソ長い「タイラバヤシカヒラリンカ…」を覚えられて「ヒラバヤシ」の5文字が覚えられないのだッ!」ゆーツッコミが入りますね。それ指摘しなきゃ誰も気づかないのに!(いや、気づくか…。)
鯉朝さんが「雷蔵師匠に「そっち見て「なんて綺麗な朝陽なの!」って言うなら、夕陽はあっち見た方がいいぞ」って言われた」って呟いてたの、この時だったかなぁ。雷蔵師匠、芸が細かい!素晴らしい!
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2020.02.15.18:55 | by 架路 |
| ラクゴ |
▽過去のエントリ
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後日、訃報が新聞に載りました(2020年02月09日)
この時に圓歌シショーのネタの中に入っていた山田敬蔵さんの訃報を2ヶ月後に新聞で見...
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忍び寄るコロナの中で(2020年01月27日)
いちがち〜は…コロナの前から、だいたいボッチです。この時はそろそろコロナが始まり...
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だんだん列が延びてくる富Q祭!(2019年12月21日)
富Q祭の開場前の行列は、年を追うごとに段々延びる傾向にあります…。この時で何回目...
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順調に妾馬チャレンジ続行中(2019年12月08日)
何度も言いますが、この記事書いてるの当日の日付にしてますけど実際は数年後なんです...
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なんでもないことがシアワセだったと思う(2019年11月03日)
いや、寄席では↑は当てはまらないヨ?死ぬほど笑うことがシアワセなんだと思うヨ!?...
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さんびゃくさんじゅうににん会(2019年10月26日)
今回も真打ち昇進だヨ!全員集合!(理事その他。) 前回の真打ち昇進がなかなか残念...
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じゃないと思ったらお初だった噺(2019年10月22日)
真打ち昇進だヨ!全員集合!(理事連に向けて。) ←このポスターの写真を誰かが「昔...
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水瓶座は現実的(2019年09月29日)
突然ですが私は山羊座です。寄席トモは水瓶座です。私の母も水瓶座です。水瓶座という...
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カッツベーーーーーン!(2019年09月23日)
えーとこれはアレですね、花形演芸会です! 馬るこシショーがトリだったので出かけて...
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気になる二ツ目だ!(2019年09月21日)
いやー、今考えるとなんでこの頃こんなに「UMA太郎聞かなきゃ!」と思ってたんです...
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メカウマチャレンジ!(2019年09月14日)
圓太郎師匠の「化け物使い」チャレンジがようやく収束してきたかな…?と思ったら、知...
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手水廻し第2弾(2019年09月07日)
芸協の芝居ってあんまり行ってないですけど。友人と一緒に毎週末ブクロに通っていたこ...
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駱駝(2019年07月20日)
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二ツ目…このビミョーな存在。二ツ目昇進披露の席で前座修行から解放された若者達を死...
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荷物と上着と下着(2018年11月11日)
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ピンからキリまで圓楽一門会(2018年10月28日)
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嫌いな公社(2018年10月13日)
「ぜんざい公社」が嫌い。です。芸協では比較的よくかかる印象ありますが、なんかこの...
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ジョジョ・ラピッド(2018年10月08日)
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左○んごろー(2018年09月23日)
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いや、落伍ではないです。落伍ならもう初でもなんでもないわ。人生のいろんな段差から...