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荷物と上着と下着
記憶に残らない(ってさりげなく失礼千万なことを言ってるな…悪気はないので気になさらず!)新真打の駒治トリから引きずったのは鉄道唱歌の呪いだったらしく、久々にブクロに戻ってきたら電車の噺を続けて聞かされる。しかしそれを白酒さんに指摘されるまで気づかない私たち。やっぱりブクロは楽しいッ!!
昼が志ん輔師匠トリで夜が会長トリとゆー、これでもかってくらいの正統派古典推しの番組でしたが、会長狙いで夜行ったら会長がいない!あれッ、そういえばブクロで会長トリの時っていつも私らが行ける日は代バネかも…。残念無念口惜しやッ、ご縁が無い!(トホホー)
勝手に「会長はブクロを蔑ろにしている!」感があるんですけど、私らが行く日以外はちゃんと出てますからホントにご縁が無いだけかと…。口惜しや…。でも会長の代バネで普段はトリとらない師匠が来てくれるのでそれはちょっとありがたや。落語を引退するまでに一度はブクロで聞きたい会長トリ。
Read More... 2018年11月11日(日)ブクロ
昼の部 仲入り〜
志ん陽 のめる
伯楽 宮戸川
小菊
志ん輔 幾代餅
夜の部
前座 市松 たらちね
市楽 真田小僧
扇蔵 目黒のサンマ
楽一
馬石 鮑熨斗
彦いち 睨み合い
ニックス
清麿 東急駅長会議
白酒 馬の田楽
仲入り
駒治 おばちゃん風景
燕路 粗忽の釘
アサダ先生
小里ん 睨み返し
昼トリ志ん輔師匠の「幾代餅」。この噺でウルッとするところは無いはずなのに、清蔵が幾代太夫に「あっしは実は搗き米屋の若い衆で…」と述懐する場面で「うんうん、そうかそうかッ!頑張ったな清蔵!」と親戚のおばちゃん的な心情になって思わず涙してしまった…。志ん輔師匠、ホントおそろしい人…!!(←白目で。)
夜の部の前座さんの市松さんを、私はなぜかこの後ずーっとスワンの弟子の青森(正しくはこの頃まだ前座だったので「あおもり」)さんだと勘違いし続ける。そして青森が二ツ目になった時に本人を目の当たりにして「誰!?」状態に。そもそも勘違いしたきっかけもよくわからないので、めくりが間違ってたんじゃね!?と、外部要因を疑ってるんですけど…。あっし、そーゆーことよくあるんで…。芸協の太神楽「正二郎(せいじろう)」さんのことも勝手に「マサジロー」さんだと、いったいどこで仕入れたのかわからない謎のヨミで覚えていたりして…。寝てる間の記憶の整理がうまくいってないのかしら。困るわねぇ!(いやホントに困るんですけど。)
馬石さん(I坂浩二さんにならってハナクソと呼ばせて頂いてます!)の「鮑熨斗」。一度目に聞いたのが初ブクロだったのですが、その時ご案内のよーに(全然ご案内じゃねーよ!というツッコミはさておき)私らパイプ椅子に座ってまして。ハナクソの出番が食いつきだったんですけど、私の横の座席に座っていたおばちゃんが、ハナクソが出てきたのとほぼ同じタイミングで「奥の席空いたわよ座りなさいよ!」と親切に教えてくださり、その横ではおばちゃんの旦那さんが「(座ってた人たちが)帰ってくるかもしれないヨ?」と気にしつつの間に板挟みになり、とりあえずパイプ椅子からそっちの席に移動したはいいものの、誰かが入ってくるたびに「戻ってきたか!?」とビクビクしていたので落語なんか頭に入らない、とゆー状態で聞いたので、まぁこの時が初と言ってもいいくらいとにかく落語聞いてませんでした…初回は…。(説明長いわ!)
そんなわけで今回ちゃんと聞いたハナクソの「鮑熨斗」、良かった〜。面白かったとゆーより「良かった」!もちろん面白くて大笑いもしたんだけど、それよりも印象的に「良かった」!なんか心がほのぼのとしましたヨッ!ハナクソはキョトンとしたキャラがホントにクソハマるなぁ。(クソクソ言ってスミマセン。)
なんか昔…でもないか、時間軸的にはこの回の後だったかもですが、「落語DP」で1之輔が「粗忽者は目で演じる!」ゆーて、実際こんな感じ、とその場で実演されたのですが(単に顔のアップになっただけだったけど…)。わさびとかあのチャラい人(信じられないことに名前を忘れた…あっ、コチラ君!思い出せたー!!←出せてない!)は「ホントだ粗忽の目だ!シベリアンハスキーの目だ!」て持ち上げてましたけど私的には「は?いつもの性格悪そうな目だけど?お前の村にも鏡は無いのか?」て感じで何が変わったんだかサッパリだよ状態だったのですが。ハナクソの黒目がちなキョトンとした顔を見たときに「これがあの時1之輔がやりたかった顔か!」と思いましたヨ。(←1之輔ファンに殺されるぞ!←たぶんホントにそう。スミマセンスミマセン悪気はありません見たまま思ったままを書いてるだけですほんとスミマセン堪忍してください殺さないでください、私ほんとに刃物とか苦手で、とがったものがここに触るなって思っただけであッやだやめて助けてぇえええぇッ!うえぇえええぇえぇええッえええい!!←遊んでるよね巫山戯てるよね、明らかに白酒さんの「井戸の茶碗」のパクリだよねソレ!←アハハ、ホントすみませんセイエイシェーン。)
…なんの話でしたっけ?
あ、そうそうとにかくソレです。粗忽とゆーかいわゆる天然な人。をやらせたら、ハナクソは落語界で右に出るモノはいない!と勝手に思ってます!キングオブ粗忽!あー、ハナクソの粗忽長屋聞いてみたいなぁ。
私を唸らせる雲助一門の第二の刺客、白酒さんの「馬の田楽」。クソ大笑い。(いつまでもクソをひきずる…←金魚か!)電車の話が続いてますけど、昔は移動の手段といえば徒歩と馬…と始まったレアな噺。「バルセロナ遠いよ〜」で死ぬほど笑った。あぁもうホントこの師匠ダイスキー!可笑しさが止まらない!「可笑しさ」なんて生易しいもんじゃないよな、大波の上を奔るレミングの群れに乗って笑いの神が襲いかかってくる感じですヨ。(意味不明)
今考えると11月とゆー絶好のタイミングで大晦日の噺「睨み返し」でしたが、彦いちさんの「睨み合い」に引っかけた部分もあったのか無かったのか。(無さそう)
小里ん師匠はあまり顔芸!のイメージは無い人でしたけど。見た目より話芸で引っ張る師匠、つーか。むしろいつか聞くなら左龍さんとかで聞きたいな〜と思っていた「睨み返し」でしたが…。いやー、凄かった小里ん師匠。あの顔で睨まれたらもう踵を返して即帰りますヨ!芸は顔なりネ!(そんな言葉は無い!)いいなぁ、だんだん年末の押し迫った感が出てくるこの頃に寄席で聞く「睨み返し」。外に出ると木枯らしが吹いて私の嫌いな冬のど真ん中にキリキリ近づいている感じ。昔の寄席を知らないけど、昔の寄席はこんな感じだったんではなかろうか。
志ん輔師匠でじーんとして、ハナクソと白酒さんで大笑いして、小里ん師匠で落ち着いてシメる、とゆー。充実した実によい一日でした。
あっ、表題は白酒さんがマクラで言った「空いてる席には荷物でも置いとけ!荷物とか上着とか下着とか!」から抜粋。いや、こんな言い方じゃなかったですけどネ。そうそう、両隣は空いている感じの客の入りでした。まぁ日曜の夜だし、明日が早い人はあんまりいないか。
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。粗忽のツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「は?どこが?」だったけどアナタには「まさに粗忽の目だ!ハスキーの目だッ!」ったかも!鏡があって良かった鏡万歳!
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2018.11.11.22:33 | by 架路 |
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