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日常と非日常を行き来する人
※当エントリでは「スノー・ロワイヤル」のものすごくざっくりな粗筋と(←ネタバレというほどのネタはないかと…)、「ダークナイト」トリロジーの3作目のかなり言わないほうがいい系のネタバレを含みます。「ダークナイト」はメインの話じゃないのに!アハハ!
日常と非日常を行き来する人。それは「スノー・ロワイヤル」のL.ニーソンですね。(そうなの⁉︎)
いきなり話は変わりますが、「ダークナイト」3部作は、どうなんですかアレ。皆様は許せますか、3作目のあのラスト!私は許せませんでした!そのまま死んどけ、C.ベール!と思いました切に!前2作(と3作目のラスト手前ま)で、彼が悩み続けて頑張り続けてきたのはいいですよ。街のために自分は何ができるのだろう、まだ足りないこれでも足りない!命まで捧げて燃え尽きてやっと罪悪感が昇華されて、哀しくもこれがハッピーエンディング。観客はマイケル・ケインとともに涙が止まらない!
Read More... …ところまでは良かったんですよ。実際はのうのうと生き延びてイタリアで遊んでるヨ!て、いらないんじゃあああああああ!美しく死んでおけばいいものを!イタリアのアレは執事が見た願望の幻影だったと思いたいです…ホント…。
そこからの繋がりで考えると同監督「TENET」のR.パティンソンは実に良い最期の迎え方をしておりますね!自覚はなくともカタルシスに向かってハッピーエンドからまさに逆行して突っ走る…。君にはホントに涙が止まらない!
で、L.ニーソンです。「ダークナイト」シリーズを見ていた時に、あらこの人ってこんなにカッコ良かったっけ?と思ったニーソンおじさん。それまでもさんざん色んな作品で見てきたのに、なぜか「ダークナイト」(というか1作目の「ビギンズ」)にて、後にも先にもその時だけのような気がしますが「素敵なおじさん!」に見えましたなー。ノーランマジック。
そんなニーソンおじさんの「スノー・ロワイヤル」をUnextにて視聴。
あぁ今日はいかにも映画映画した映画が見たいヨ!軽いノリで人が死んで色んなものが爆発しまくって、結局世界征服できなかったな〜的な映画が見たいヨ!という気分の日に選んだ1本ですヨッ!(要するに自分「キングスマン」が見たかったのだと薄々気づいていましたが。)
始まりは重苦しく、期待したほど何も爆発はせず、誰も世界を征服しようとはせず、それでもやはりニーソンはニーソンでしたね!模範市民賞までもらうほどの一般市民が、息子の死をきっかけに悪人を殺し始めて最終的には麻薬組織を2つ壊滅させるとゆー…。この破壊力。
最初の殺人の場面では「殺しちゃうのか本当に殺しちゃうのか!その線を越えるのか!」くらいの慣れなさ感と後戻りできない感を醸し出していたのに、そこからもうノンストップだし。この人、最終的には死んじゃうかどっか行っちゃうかするのだろうなぁ。もう二度とこれ以前の暮らしには戻れないのだろうなぁ…。と、見てるこっちは思ったのですが。
とても初心者とは思えない手際の良い死体処理!拳銃の弾をさっと避ける動体視力の秀逸さ!実はお兄ちゃんが組織の元関係者という隠れた人脈!(てゆーか「兄弟だゼ!」て冗談かと思ったらホントに兄弟だったとゆー衝撃の事実…。)などなどを繰り出した挙句に、ラストシーンでは全然フツーに「それ以前」の生活に戻って行きましたね!すごいよニーソン!日常と非日常の境を軽々と飛び越えて行き来自由!フリーダム!
誘拐した子供に除雪車のカタログを読み聞かせするくだり、ニーソン史上最高のシリアスギャグな場面だったかと。いやぁ、重く見えて実際はパウダースノー級の軽いノリで悪人が一掃される良い映画でした!
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2021.09.26.12:01 | by 架路 |
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