Jubilee

※毎度のことですが1と2のネタバレ警報発令中。

1はなかなか良かったですよね！開始早々に末っ子がバケモノにかっさらわれ、そこから沈黙の中の家族の生活→地獄の出産シーン→家族ばらばら→緊迫の攻防戦→お父さん死ぬ→バケモノの弱点判明→「嵐が来るヨ」「知っているワ」的なエンディング…。（いやいやいやなんか別の作品に引っ張られてるから！）
お父さんが死ぬ場面も意外と泣けましたし（←40代の涙腺が緩すぎる件…）、「ホラーじゃなかった！モンスターパニックだった！」と思いつつそれなりに満足感があったのですけれども。

2のほうは、うーむ何だこれ。なんか家族揃ってC.マーフィーに依存しすぎじゃね!?そこまで彼に色々やらせなくてもいいんじゃない!?と話が進むにつれ違和感だけが加速しましたヨ！
あっちでは「友人」ってそんな命がけでつとめなきゃいけないような役割なのでしょうか…。
まずあの女の子がC.マーフィーに厳しすぎる！そりゃ君のお父さんは立派だったよ、子どもを守って我が身を犠牲にしたわけだし！でも「パパに比べたらアンタなんて！」的な蔑んだ目でキリアンを見なくても！キリアンの事ももう少し褒めてあげなよ！彼も彼なりに色々と身体をはって頑張ってたヨ!?それに対して感謝の言葉とかあってもいいと思うんだけど、何も無かったヨッ!?お父さんは君をそんな子に育てた覚えはありませんッ！
E.ブラントも「リーはもういないの！（だからアンタが娘を探しに行って！）」って、なぜそこまでキリアンに重荷を背負わせる…？旦那が死んだ上に、いつ起動するかわからない騒音発生装置（乳飲み子）を抱えてこの世界を生きていくのはそりゃご愁傷様だけど、だからってたまたま遭遇した旧友のキリアンにそこまでさせる？下手したら（下手しなくても）フツーに死ぬよ！命がけのミッションだよコレ！

息子は息子で積極的に我が身を窮地に追い込んでいってる感がすごい…。お姉ちゃんに比べるとビビリだし根性もないしトラバサミに足を突っ込むほどに運からも見放されているのに、そのくせ留守を任せられればその辺をうろうろして派手な音をたてバケモノを呼び寄せるって、どうなんだ！見ててイラッとすることこの上なし！

ろくなもんじゃないなー、この家族なー。そんな家族の面倒をまたどーのこーのでみてしまうキリアン、お人好し…。（というか最早ヤケッパチなだけなのか。）

バケモノのやってきたDay０やその弱点なんかも明らかになる今回でしたが、まさかのカナヅチとは…。空からバンバン降ってきていた、とゆーことは海に落下してそのまま死んだ個体も結構いたんだよね、地球の表面7割海だから。沿岸地帯では弱点を把握した人達もいた模様。そんな大事なことは共有しようよ！音を立てなくても共有できるよね！交換日記とかお手紙とかで！（交換…？）

なんか、えーと、ツッコミどころがたくさんある気がしましたが、見始めてまず「あ、そうだこれホラーじゃなかったモンスターパニックだった」と思いだし、「キリアン可哀想！キリアン可哀想！」としばらく思い続けて、最後までキリアンはあんまり報われない映画でした。死んじゃうのかと思ったけど死にはしなかったようで何よりです。

ある意味「あなたならどうする？」的な選択を迫られている映画だったのかもしれません、アナタがキリアンだったらこの家族を助けますか…？的な。
私だったら無理ですよ…我が身が可愛い…。
しかしこのエゴ剥き出しファミリーを助けた事によって、結局はバケモノ撃退の道も開けた（のか？）ように見えるので、情けは人の為ならず！なまとめになるのやも知れませぬ。