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(コロナ前の)最後の落語
コロナ騒動が段々白熱してきて、お客が減ってかえって「非3密」状態になったブクロにて、なんやかんやで最後の落語になってしまった…の回。本当はこの後の3月下席新作台本祭りにも参戦する予定だったのに!週末に出かけて行ったら開場ジャストくらいで折り返しての文菊ラインまで並んでいたのを見て「けんのんけんのん!」とそのまま直帰してしまった!その後週末は寄席も休みに入っての4月上席で、平日に有給をとってどんトリに参戦だー!と思っていたら興行途中で「平日も休みます!」になってしまい、あえなく撃沈。どんトリは行きたかった…。無念…。
まッ、今はみんなでやりたいことを我慢して、一日も早くまた寄席が開く日を待つのみデス。寄席が開くだけじゃなくて、ソォオシャルディスッタンス!とかを気にせずぎゅうぎゅうに座っても余計なことを考えずに済む日が再びくることを…。てゆーか別にぎゅうぎゅうに座らなくていいんですけど。むしろぎゅうぎゅうに座りたくないんですけど。普段からソォオシャルディスッタンスを保てるくらいの入りでいいんですけど。混んでるブクロは厭だ…!隣に体格のいい男性とか座るとホントもう最悪だッ!
あー、はやく映画館のフカフカの椅子に身を沈めたい。(寄席じゃないんかい!)
Read More... 2020年3月20日(金)ブクロぼっち
夜の部
前座 貫いち たらちね
市江 にわかに
市次郎 出来心
ジキジキ
圓十郎 狸の札
文蔵 手紙無筆
正楽
小のぶ 粗忽長屋
志ん輔 夢の酒
仲入り
市弥 ちはやふる
圓太郎 化け物使い
小菊
扇遊 文違い
この席、ホントは夜トリが会長だったので「楽日が3連休初日だし、会長トリを聞くぞッ!」と意気込んでいたらまさかの(またも)お休みで…。あがが、ホントにブクロでは会長トリに縁がありませんッ!しかしニガテの玉の輔の代演で文蔵親分が来ている!誰かの代演(だったと思う多分)で小菊姐さんも来ている!これも誰かの代演でお久しぶりの小のぶさんも来ている!圓太郎師匠も久々に聞きたいし(←化け物使いの呪いはもう解けたと勘違い)志ん輔師匠もいるし、何より会長の代バネが扇遊師匠。SZ本で聞いたことあるけど、ブクロでは初見。(←だと思っていたら実はブクロでも一度聞いていたことが後ほど判明しましたが。)
扇遊師匠がトリでじっくり聞けるなら、これはもう行くしかあるまい…。と、やってきたブクロは相変わらずのガラーンとした感じでした。ぼっちで夜だけって初めてだなーっと思いつつ、いつもの席らへんが空いていたので着席。後ろの列にいた男性二人連れの片っぽの方は関西からいらしてたらしい。途中でお帰りになりましたけどね!今考えるとコロナの中よく来たなって感じですが、まぁまだこの時はそこまで大騒ぎじゃなかったから(か?)。
いやぁ、会長のお弟子さんたちみんな真面目ですね!言葉を変えれば「退屈」でーすーねー…。市江さんが地味な噺で盛り下げておいて、この席が二ツ目昇進の市次郎は何か面白いことをするかと思ったら「出来心」かいッ。その噺自体がなんかそもそも退屈だよネ!?しかもこのコ前座の時2回聞いてるけど、それも「出来心」だったような…。せっかく二ツ目になったんだし何かもっと珍しい噺をしてほしかった。
毒吐きましたけど、あながち私だけじゃないと思うんですわ、退屈してたの。客席静まりかえってたし…。で、たぶん「笑わない客ばっかだゼ!」ゆーのが楽屋に伝達されたらしく(「笑わない」んじゃなくて「笑うところが無」かったんだヨ!)、ジキジキさんを挟んで出てきた圓十郎さんに軽く怒られる。「私チバ在住なんで、ここまで1時間半かけて来てるんですから気持ち良く帰らせてくださいヨ!」とな…。てゆーか、遠いな千葉!時々兼好さんに「シンガポールより遠い千葉」とか弄られてるけど、ホントに不便なお隣さん。
圓十郎さんはフツーに楽しくお客さん笑ってたので、あぁなんだやっぱり客じゃなくてそっちが悪いんじゃねーか!と気を取り直す。(勝手な客だなぁ…)
文蔵親分は時々前座噺をかける気がしますが(それを言うなら扇遊師匠も)、これはなんか逃げられてるかナメられてるかなのだろうか…。考えすぎだろうか…。前座噺をやっても前座とこんなに完成度違うか、とゆー力の差がわかって面白いですけど。言い方一つで同じ噺がこんなに笑えるとは…とな。
志ん輔師匠のマクラの酔っ払い談義、踊りながら消えていくはん治さんが目に見えるようでした。アハハ。マクラが酔っ払いだと「親子酒」か「替わり目」かッ!と身構えちゃうけど、「夢の酒」だった。さすが志ん輔師匠、引き出し多い!他の師匠方のパターンにはそうそう嵌まらない。
会長のお弟子さんで今のとこ唯一笑える人、市弥さん。以前聞いたときもまぁそれなりで、TVとか出てるし客あしらいは慣れてるんだろうな、この人。フツーに笑えるけど、特に記憶に残るほどのものはない、まぁほんとにフツーの面白い人…。とゆー認識。(←褒めてるんだか貶してるんだか。あッ、でも真面目な話、この日の救世主の一人ではあリンス!市弥さんいてくれて良かったヨ!てゆーか「普通に面白い」落語をやってくれる人がどんなに有難いか。贅沢な批判ですな、ホントすみませんセイエイシェーン。土下座。)
圓太郎師匠、まさかの「化け物使い」チャレンジまだ続いてたー!!周囲はウケてました、大いに。「ホスピタリティちゅーだよ」のくだりがあんなにお客様全員揃って大笑いだったの初めて聞いた。(私は6回目なので無反応でしたが…。稽古つけてもらってるのか自分。)マクラは全然そんな気配なかったのになぁ。楽屋での小のぶさんと志ん輔師匠の「えーとアレだよアレ」「あぁ、アレっすか!」ゆー意味不明の遣り取り。笑った。笑ってる場合じゃないけど。(身にしみる…)
扇遊師匠は廓話に入りそうな雰囲気だったので、勝手に(以前TVで聞いた)「お見立てね!」と思っていたら、「文違い」だた!お初。嬉しい。別にねぇ、アタシは師匠にお初の噺をしてもらえるような、そんな働きのあるお客じゃないんですけどねぇ。そうですかぁ〜いやぁすみませんねぇ、じゃあ有り難くお借りしておきますッ!(何を?)
そしてこの後しばらく落語断ち。あー、はやく人間になりたい。(寄席に行かない自分なんてただのヒトデナシですよホント。←いや、通ったところでロクデナシに昇進するくらいの差でショうよ。)
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路にはイマイチだったけどアナタには爆笑ものだったかも!会長一門万歳!みんなまだ若いので今後に期待デス…。
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2020.03.20.22:34 | by 架路 |
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