Jubilee

2019年9月21日（土）ブクロ

前座　左ん坊　子ほめ
馬太郎　三人無筆
志ん五　魚男
左龍　家見舞
笑組
歌る多　替わり目
馬生　しびん
　仲入り
馬玉　幇間腹
小さん　花筏
ぺぺ桜井
馬治　笠碁

左龍さんとこのお弟子さんの左ん坊は可愛い。なんか親戚の子みたいな感じで応援したくなるぞ！やまんばに追いかけられてお札を投げてかろうじて生還しそうな危うさがあるぞ！（どーゆーんだソレは…。）
この時に初めて下の句を詠むとこまでいく「子ほめ」を聞いたんではなかろうか。
そしてその師匠の左龍さんの「家見舞」も寄席ではお初だったか…？
きったねえ噺だなぁ!!冷や奴とか炊きたてのご飯とか、この噺と切り離したら美味しそうなのに全部「うげぇ」と思わせるきったねえ噺だなぁ!!（でも「家見舞」を聞くたびに湯気をたてる炊きたてごはんが目に見えるようでお腹が空いてアレなのですが…。）

歌る多さんの「替わり目」はこのネタで初めてこんなに笑った。さすが歌る多さん。「そこは笑うところじゃなーい！」と怒られつつも。

トリの馬治さんの「笠碁」も良かったですが、馬治さんが何となく真面目すぎて「ここは笑っていいのか？」とちょっと戸惑いましたネ！雨の日に店のもんが相撲をとっているクダリは小さん師匠の「花筏」にひっかけた即興のクスグリなのか？それとも元からあったフツーの運びなのか？とか、笑う前にいちいち考えてしまった…。それとゆーのもアレですよ、笑組のお二人が「トリがもう楽屋入りしてる！異常だ！だいたい今日のトリは真面目すぎ！」と、馬治さんの真面目すぎるエピソードを延々と披露したからですヨッ！（そしてそれに反して不真面目すぎる馬玉さんのしょーもないエピソードも延々と披露されていましたが…師匠に小言をもらってる途中でどっか行っちゃった件とか…←しょーもなすぎる）
この日のせいで「馬治さん真面目すぎ」のイメージが私の中に出来上がっておりましたが、数年後のコロナ禍における「KKN亭をしってもらおう」に出てきた馬治さんが自ら暴露した「師匠がいないから普段禁止されてる酒と煙草とバクチを全部やってたら師匠に遭遇して蟄居謹慎を命じられて反省文を書かされた」ゆー、馬玉さんに勝るとも劣らないショーモナ話を聞いて真面目キャラはどっかに行ってしまいました。考えてみたら落語で喰っていこうと思っている時点で、もう既に真面目人間なわけがないですね。アハハ。

★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて（当然ですが）個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「SKNとTKもういい」だったけどアナタには「面白いお初噺聞けた！」だったかも。やっぱ百栄さんの言うように、寄席は一生に一度が丁度良いのかもです。