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呪う隣人
※今回毒多めです!(高座に向けてではなく、前後左右に向けて…)
繊細な方は読まないことをオススメします。
寄席の難点は、あのクソ狭い座席並びで隣にくる客を選べないこと…。アル中オヤジの隣に収まってしまったり、「お相撲さんかッ」とゆーくらいカロリー過多な男性が収まってしまったり、後ろのじいさんが異常にでかい声で笑う人だったり、殺人兵器並みの口臭を持つおばさんだったり、時として立ち見の人からツバが降ってきたりするともう「集中できーん!(てゆーかお前は親子で酒を断て!お前は瘦せろ!お前は含み笑いの人生にシフトチェンジしろ!おばさんは胃カメラを飲め!立ち見のあんたは笑うな!てゆーかもう口を開くな!それができないならドライマウスになって口内カピカピの余生を送るがいい!ツバ飛ばしたくてもツバが出てこない乾ききった余生を送るがいいッ!)」ということになりますね。ハイ。
Read More... 満席時はまだ「しょーがないか…今週の行いが悪かった」と諦めもつきますが、下手に空席が残ってたりすると「あそこ空いてるのになぜ私の隣!?」と悶々としつつ、終演まで隣人に「…それができないならさっさと死ね…」と呪いを送り続けることになる。そんな陰湿な人間が隣に座っている席もあるのでみんなも気をつけよう。(私の隣がそんな人じゃないともわかりません…自分の口臭には自分では気づかないから、呪われているのは私かもしれないです…。死んでいるのは熊さんじゃなくて八っつぁんかもしれない…。)
まぁアレです。別に私も年がら年中、寄席で隣に座った人に対して呪いばかりかけている人生ではないのです。私の呪いの8割は主に歩き煙草の人間と、横断歩道で停まってくれない車に対して発動しています。
しかしこの回の夜の部で隣に座ったおばさんはなんつーかクセのある人だった…!「私だけが落語のことをわかってるのよ」的な!ブツブツ独り言の絶えない、時として鼻で嗤いながらネタ先に言っちゃうヨ的な、おばさんの向こう側に座ってた女性も「何この人!?」とギョッとしているのがよくわかった、満場一致でコイツ鬱陶しい認定をしてあげたいような、そんなステキなおばちゃんだったデス!トリでケータイブルブルを放置しっぱなしとゆー、誰が見ても暴挙!ゆーよーなこともしてましたし。そんな人が隣に来たら誰だって厭ですよね!別に私がとりたてて怒りんぼなわけじゃないですよね!
居残りしないで昼の部だけでさっさと帰れば良かったぜ。
2019年6月8日(土)ブクロ
昼の部
前座 ごはんつぶ 道具屋
馬久 強情灸
白浪 鈴ケ森
M山おさM
菊生 シンデレラ伝説
春輔 普段の袴
マギー隆司
はん治 子ほめ
菊春 親子酒
ストレート松っさん
小袁治 夢の酒
仲入り
駒治 十時打ち
正蔵 お菊の皿
正楽
志ん輔 寝床
夜の部 ぼっち
前座 ぐんま 初天神
小駒 鰻屋
㐂いち 熊の皮
ホームラン
小せん 欠伸指南
菊之丞 町内の若い衆
琴柳 小政の生い立ち
夢葉
伯楽 猫の皿
仲入り
窓輝 転失気
市馬 芋俵
楽一
馬石 四段目
ごはんつぶの「道具屋」が天どんの落語を彷彿させて面白かった…。どんの古典聞いたことないけど、きっとこんな感じなのね…と思いました!
春輔さんも時々出てきてレアな噺を聞かせてくれる人。アンドかっぽれ。大事なものは前座に預けないのもお約束。
駒治の先週に引き続きの「十時打ち」には参りました…。ウケるからってそればっかりやってちゃダメだヨ!二週続けて聞いて大盛り上がりで笑えるほどの噺ではないしなぁ。
志ん輔師匠の「寝床」を聞いて、やっぱすごいワこの人、と衿を正しました。フツーにやってこんなに面白くなるのかい!的な。権さん(←権太楼師匠のみならず、さん喬師匠もひとくくりに表せる便利な一語!←てゆーか説明しないと誰もさん喬師匠のことに気づかないヨ!)レベルの師匠方によく感じる、「小細工してないのに面白い」の不思議。
こないだ勧之助の「寝床」がそれなりに面白かったから「いい真打ちになったね!」と思っていたけど(二回しか聞いてないのにこの上から感…)、志ん輔師匠の「寝床」を聞いて「勧之助まだまだ」と考えを改める。
講談でまさかの先週に引き続きの「小政の生い立ち」!演る人が違ったのでまだ「ほうほう」と興味深く聞けましたが…。これ絶対昼の部の白浪のせいだと思う。(白浪二ツ目昇進か!おっ、じゃあ今日は「小政」だな!的な!)それとも私が知らないだけで六月上席は小政強化週間とかあるんですかね、講談の世界では…。
そしてそしてそこからまさかの伯楽師匠も先週に引き続きの「猫の皿」とゆー…。同じ人で同じ噺、二週続けてはちょっとキツイんだぜ!
窓輝さんの「転失気」はホッコリした。この人には箸休め的な何かがある。
会長は相変わらずのいつもレアな噺、「芋俵」。お初じゃないけど久々に聞いた。会長は排泄物系の笑い(ってこの言い方ヤダ)もサラッと流してトイレクイックル…。(うまいこと言おうとしてなんだか言えてない感が漂う行間。流して流して!こんな空気こそ水に流して!)
トリの「四段目」は昔聞いたこはくの「四段目」のほうが好きかな。個人的に。こはくのサダキチの姑息な感じが笑えた…。ハナクソはもうひたすらに粗忽者を演じていて欲しいです。粗忽キングを目指して欲しいです。
もうホント、この日は一人で居残りしないで昼の部が終わった時点でさっさと帰るべきだったゼ!友人と美味しいもの食べて帰れば良かったゼ!
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。寄席の客席は千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。あなたの隣に座っている架路は「それができないなら××!(自己規制)」と思ってるけどアナタも心の中で「お前こそ××!(自己規制)」と思ってるかも!思うだけでは人は××ない。人間は頭の中は生まれた時からみんな自由だぁああああああああああ!!うぇええぇぇえぇえええぇぇぇェッええい!!!!!!!!デス!(またか)
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2019.06.08.23:52 | by 架路 |
| ラクゴ |