« 圓歌襲名おかわり! |
メイン
| 師匠!が、来ん。 »
爽やかに泥水
予定は未定、計画は狂いがちである!とゆーことが身にしみた前回を踏まえての、改めて5月中席でござりまする!まぁなんとゆーか、イツヅケで。夜トリの人気のほどが計れなかったので、万全を期して昼からいる羽目に…。地獄地獄。(ならしなきゃいいのに…。)
まあ結論としては夜から入るんでも充分大丈夫だったな、とゆーくらいに昼の部だけでお帰りになるお客さんもいて、「スワンはこの程度か…」(←憎らしい言い方になってるけど別に馬鹿にしてるわけではなく。各々の集客率を見極めておかないと次回に生かせないので頑張ってるだけです!)と思ったのですが。がッ、年末の富Q祭りの行列が徐々に伸びてきているのを見るにつけ、スワンの回は毎回不安になりますヨ…。どんだけお客入るんだろう何分前に行けばいいんだろう、と。富Q祭りがちょっと特殊なだけですか?今年最後の寄席行っとくか〜なお客さんと、富Q目当てのお客さんがそれぞれ殺到してるだけ?
Read More... 2019年5月19日(日)ブクロ
昼の部
前座 枝次 子ほめ
朝之助 猫と金魚
三朝 粗忽の釘
東京ガールズ
龍馬 野ざらし
勢朝 紀州
一風・千風
源平 愛宕山
馬の助 権兵衛狸
夢葉
一朝 壺算
仲入り
歌奴 芝居の喧嘩
雲助 お菊の皿
ぺぺ桜井
柳朝 ねずみ
夜の部
前座 ぐんま 初天神
青森 愛を詰め替えて
志ん五 警察23時頃
笑組
天どん 呼ぶ男
丈二 極道のバイト達
翁家社中
小せん 欠伸指南
小ゑん 稲葉さんの大冒険
仲入り
彦いち あゆむ
圓太郎 親子酒
ダーク広和
白鳥 死神ちゃん
「愛宕山」は芸協の笑遊さんで一度聞いてましたが、なんか笑遊さんの落語っていまいち私にはツボらない上にグダグダ感があるので(聞いてると突然「えっココで!?」ゆーよーなとこでサゲるし)、源平さんでちゃんとしたのを聞けて良かったなと。芸協って「ここでサゲ!?」のパターンがよくあるんですよな…。笑遊さんに限らず、二ツ目から真打ちまでいろんな人で。あれはやってて気持ち悪くないのか。聞いてる方はなかなかモヤモヤするんですけど。
この時のマクラだったか、もしかしたら別の回かもしんないですけど。歌奴さんが二ツ目時代の話をしてて、二ツ目勉強会で国宝に「市馬と一緒に大分帰れ!」と言われた件が…大笑い…。二ツ目勉強会、落語を引退する前に一度覗いてみたいと思いつつ下手に笑うと後ろの師匠に「この程度で笑うか!」と怒られそうでオソロシイ。
柳朝さんの落語はココロが休まるわー。イラッとすることもある世界を吹き抜ける爽やかな一陣の風ッ!たぶんどんなに壮絶な噺を聞いても「爽やかな風ッ!」と言い続けるであろう自分。もはや落語じゃなくて存在が「風ッ!」なんでしょーな。
で、お初の噺「ねずみ」。このネズミのサゲの台詞「トラだったの?ネコかと思った」って、数ある落語の演目史上、最性格悪いサゲですよな…。お前、それを言いたいがために動かなくなってたんダロ!ホントはできの悪い虎だってわかってたんでショ!「何アレ、あれで虎のつもり?ちゃんちゃら可笑しくて臍で茶が湧かせるわ〜あぁからかいたい愚弄したい!ネコにしか見えない!アレで虎!アレが虎!フヘッ!!(鼻で嗤)」的な。
性格悪そうな師匠がやったらメチャクチャ憎たらしいネズミに見えるんだろうなぁ。柳朝さんだからサラッとやってたけど。うーむ、人徳人徳。(余計な針を飛ばすんじゃないッ)
そのまま突入、夜の部。
ぐんまちゃんがこの回あたりから飛ばし始める…。この翌年2020年コロナ大騒動の中での5月下席で二ツ目昇進でしたけど(どこの寄席も開いてない中で二ツ目昇進…)、それを友人に報告した際に「あぁぐんまちゃんてまだ前座だったんだね」言われましたもんなー。友人曰く、なんかフツーにマクラ喋ったり初天神に群馬ネタねじ込みまくったりで自由に落語やってたから、もうとっくに二ツ目的なオーラが漂ってた。らしいですヨ!まぁ、そうっちゃそうなんだけど…。
確かに、ぐんまちゃんが私らのラッキョでイチオシ前座だったのも「前座なのに自由!」だからなのかもです…。かしこまって古典落語を語るだけの前座なら別に気にとめなかったかな…。かな…?しかし初見の「二人旅」で既に「ばあちゃんの台詞回しがスワンを彷彿させる!」と思わせてはいたからな…。ま、どーでもいいか。
魚男が「魚男」以外でした!面白かった。(もはや「魚男」以外ならなんでもいいのでは自分たち…)奇跡的な番号、12345678。笑。
天どんのこの噺、内容が内容だけにもっと深い出番だったかと思いきや、意外と早い時間に「Dリヘル!」ゆーてたんですね。ド変態ですね。
小せんさんの「欠伸指南」、確かに上手なんだけどもう飽きた…。こーゆーことを言うと小ゑんさんに「お前のために落語やってんじゃねぇ!」と怒られるけど…。そして小ゑんさんは今日もお初の噺。そんな小ゑんさんが言うからこそ「すみません」と思えるお叱りですヨ!毎回同じ噺の人に「お前のためにやってんじゃねぇ!」と言われてもきっと負け惜しみにしか聞こえない…。
この席はスワンが事前にHPで「この日はこのネタ!」と宣言していたので、(週末しか選択肢がないとはいえ)一応選んで聞きに来たのです、「死神ちゃん」を。オリジナルの「死神」の結末がアレなので、ハッピーエンドの「死神」を作りました!とゆー振りから入った「死神ちゃん」…。えッ、これってまったくちっともからきし、ハッピーエンドじゃないんですけど!?むしろ主人公1人だけが死んで、ある意味因果応報的な結末のオリジナルの方が全然納得できるんですけどッ…!いやぁ、スゴイ噺だった。各方面からクレームが来たというのも納得…。てゆーか落語ごときにいちいちナメクジ立てなくてもいいのにネ各方面!(←メークージーラー!!by兼好さん)
終わってみると、なんつーかこの日(の夜の部)は皆様がそれぞれに「おっぱい!おっぱい!」と連呼していた日でした。(どんな感想なんだソレ)
昼は爽やかな一陣の風が吹いたのに…。なんか夜に泥水浴びてしまったような…。あがががが。(←いや、そこまで酷くはなかったですけど。でも順番逆の方が良かったかな…。)
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。風に吹かれようと泥水を飲もうとマクラを語ろうと会長と一緒に大分帰ろうと創世記始めからやり直そうと、オレたちは皆生まれた時から自由だー!!!!!!!!デス!(あッ、最終的になんか死神(DEATH!)的にうまくまとまった!ミラクルミラクル!)
Close...
2019.05.19.22:33 | by 架路 |
| ラクゴ |