Jubilee

2018年10月28日（日）三宅坂

前座　まん坊　黄金の大黒
らっ好　弥次郎
鳳笑　かま泥
上楽　狸の札
坂本頼光
神楽　壺算
萬橘　お化け長屋
　仲入り
兼好　ぞろぞろ
丸一仙翁社中
萬橘　佐々木政談

ありゃ、手元のチラシに書いてある前座さんの演目が「黄金の大福」になってる…。そんなネタは知りません。
そして上楽さんの演目も国立のアーカイブは「狸鯉」で自分のは「狸の札」。どっちだ正しいのはどっちだー…。（大福事件を考慮に入れると「狸鯉」が正しそうだが…）いかんせん眠かったもんで！前半とにかく眠かったもんで、狸が化けたのが鯉だか札だか覚えてません！この日もビミョーに頭山が出来てたけど、演者から見えなくてちょうどいいや〜とばかりにグウグウ眠り…こそしなかったけど欠伸指南ばりにゆらゆら舟こいでましたー。
圓橘師匠でやっと落語らしくなってきた！と思って気を取り直し。

兼好さんを是非一度聞きたいッ！と思っていたのでここで聞けて良かった。（はいそこ、末廣なら時々来てるとか言わない！）そして是非一度聞きたいッ！と思っていた「ぞろぞろ」が聞けてなお良かった！一度聞きたい「ぞろぞろ」「だくだく」「つるつる」。未だに「つるつる」が生で聞けてないのでコンプリートならず…。
兼好さんはDLでそれなりに聞いてるのですが、この師匠はひたすら明るい芸風がいいですなぁ…。なんだか今日はむしゃくしゃするー！とゆー時に兼好さんの声を聞くと「まぁいいか！」って気になれます。偉大なりね。

萬橘さんの「佐々木政談」大爆笑。半年に一度あるかないかの大爆笑。「佐々木」はブクロの玉の輔トリで聞いて「つまんねー噺だな！笑うとこないじゃん！」の印象があったので、演る人によってこんなに面白くなるのか…!!と目から鱗が落ちましたヨこの時。ホントに最初から最後まで大爆笑だった…。マクラも面白かったしな−。
具体的には笑ったポイントとか言い回しとか全然覚えてないんですけど（めちゃくちゃ笑った！ゆー時ってだいたいピンポイントでなにか一つ覚えてる時と、この時のように何一つ覚えてないけどとにかく笑った記憶だけが残る時がある…）、萬橘さんが高座でカマキリのように動いているイメージだけが漠然とありますわ〜。そして腹がつるほど笑った。ほんとに面白かった…。萬橘さんブラボー。いつかまたどこかで聞けるといいなぁ。

あぁしかしそう考えると、寄席で全ての芸人がもまれて強くなるわけじゃないですね。寄席とゆーぬるま湯に慣れきって浸かりきってなんの向上心も持たない噺家さんもたくさんいそうだし、逆に寄席みたいな定席を持たないからこそひとつひとつの会に全力投球して（といかないまでも力込めて）くれる噺家さんもいるんだろうし。結局は個々人の心がけ次第なんでしょか、落語の出来は。偉そうな感想だけど客としての素直なキモチですわ、ホント。

はッ、そういえば頼光さん。この時はまだフツーの活弁さんと思っていたら後日凄いもの（サザザザザザ…）を見せられて印象が180度変わる。おっそろしい人…！

後日談ですが、この1年以上後に仕事で着物関係のムックをパラパラ見ていた時に「むむっ、コイツ知ってる気がする！」と目が止まったページにいたのがこの時眠気と戦いながらもなんとか聞いていた鳳笑さんでした。ただの男性着物のモデルとして写ってただけだったけど…。気づいた自分を褒めてあげたいです！（別に気づいたところで何の得もなかったですけど！）

★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて（当然ですが）個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路にはイマイチだったけどアナタには爆笑ものだったかも！多様性万歳！