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そこの長屋
柳家の双璧といえば、ゴンさんとさんキョン師匠(あっ間違えた、さん喬師匠)。ですよね。(国宝は個人的によくわからない。生落語聞いてない。テレビで一度聞いたけど、なんか普通じゃね?としか思わなかった…。)
若者たちが古典に色々なくすぐりをぶち込んで、これでもか、これでもかー!と笑いをとりにくるのも聞いてて楽しいんですけど。古典の、古典の部分だけを語っているだけ、なのに、こんなに面白いんだ!スゴい!と、シロートの私にもなんとなく違いがわかる大御所連。それがゴンさん。さん喬師匠。志ん輔師匠。小満ん師匠。でござります。(個人的!)
※ちなみにゴンさんには「師匠」を付けないのかヨ、とゆー突っ込みには「だってゴンさんはゴンさんじゃん」としか言えない…。「権太楼師匠」!てなんかよそよそしくてネ!よそよそしいも何も他人ですけどネ!
Read More... まだ落語初心者だった頃、友人の持ってる「RKGぴあ」に載っているゴンさんの写真を拝見したときは、「なんて無邪気な笑顔!優しいおじいちゃんに違いない!」と勝手に思いこんでました。…が、後日、えぬえちけー新人落語大賞の審査員をされていたとき、二ツ目にがんがんダメ出しをする時の、鉄と氷の権化みたいなゴンさんを見て「マジコエエ!」と、考えを180度改め。
ゴンさんのお弟子さんたちがあれ以来、輝いて見え始めましたなー…。みんな、あれを乗り越えて今高座に上がってるんだよなー…すげぇなぁ…と。私だったら心が折れますよ!あんな冷たい目で怒られたら二度と立ち直れないヨ!
…それは置いといて、そんなゴンさんの初トリを体験したの回!
2018年6月2日(土)ブクロ
前座 きよひこ 「狸の札」
さん光 「新聞記事」
燕弥 「黄金の大黒」
ニックス
我太楼 「大安売り」
吉窓 「旅行日記」
小猫
はん治 「ぼやき酒屋」
歌奴 「芝居の喧嘩」
美智・美登
志ん輔 「紙入れ」
仲入り
柳朝 「宗論」
小さん 「粗忽長屋」
翁家社中
権太楼 「死神」
この日、最初から最後まで面白かった…。前半→中盤→後半→トリ、と笑いのスイッチが切れる瞬間がありませんでしたヨッ!…「粗忽長屋」以外。
「粗忽長屋」、wikiであらすじだけは読んで知っていて、その時から「なんだろうこの不思議なサゲは…」と思ってたのですが。何コレ笑っていいの?みんなこれで笑えるの?あまりにシュールじゃないの?哲学的すぎるんじゃないの?etc.、「???」なイメージがあったのですが、まあ生で聞けばきっと笑えるんだろう!と自分で自分を納得させていました…。結果、やっぱり「???」。頭の上に「?」がぴかぴか点灯していくイメージですヨ!
別に小さん師匠が悪かったわけではなく、この後もずーっと誰の「粗忽長屋」を聞いても「???」がピコピコピコーンと点灯し続け、だからこそ色んな人の「粗忽長屋」を聞きたい!いつか笑えるかもしれない!と、ある意味私にとっては特別な噺になっていくのです、「粗忽長屋」。
まっ、この一年半後くらいに白酒さんの「粗忽長屋」を(TVで→そののち生でも)聞いて、そこでよーやく「面白いぞコレ!」と感じるようになれました。(単に慣れたのでは。)いやぁ、白酒さんのあのサゲは秀逸!
全然関係ないんですが、友人がのちに寄席文字で書いてあった「そこつ長屋」を「そこの長屋」と読み間違えて、それが今日一番の大笑いだったネ〜…とゆー情けない寄席日和もあったりするのですが、そんな日がくることはまだ知るよしも(以下略)。
前座きよ彦さん、可愛い。スキ!狸のキャラがまたよく似合う!
さん光さん「新聞記事」の「バカが来たぞ!」と、燕弥さん「黄金の大黒」の「こんちわ!さいなら!」が大笑い。この二人、ぜひまた聞きたいッ!と思い続けて半年後くらいに願いが叶うが思わぬ落とし穴が…あったりなかったり。
小猫さん、この時がお初でしたが、芸のレベルの高さにクラクラします。トークも楽しいし…。笑いの確約された色物さんですよな。番組表にいると血湧き肉躍り、そして人気者なので週末はいらっしゃらないことも多く、また小猫さんの枠には変な代演が入りがちなのでヒジョーにテンションが下がる…。あぁもうホント大好きサ!
柳朝さんがジワジワ来始める「宗論」と、志ん輔師匠に初遭遇の「紙入れ」。
前回の「子ほめ」ではさほど思わなかったけど、アラ、この人はもしかして面白いのでは…。と「1之輔の代演」ではなく「柳朝師匠」を意識し始めたこの回。私は神は信じないけど、紙は比較的大切にします!紙と言っても紙入れに入っている紙ではないです!志ん輔師匠の「だ〜か〜ら〜!」(肩揺らしつつ)を最初に見てしまったので「あ、なんか軽い感じの師匠だ」と思ったらその後この人の落語は涙腺にガンガン来る!とんでもない師匠だ!とゆー急激Uターン方向転換。お二人ともハナはさほどに思わぬけれど、今は余程に思いまくりだヨ、二人ともオソロシイヒト…!(←白目で。)
(「死神」の感想はないんかい!)
↑私にとって「死神」ってグリム童話が先行してるので、これ落語なんですよ〜って言われても「なんか違う!」感が拭えないんですよねぇ。…と言いつつ白酒さんの「死神」は大笑いなんですけどねぇ。…って、このエントリ結局要所要所がシロザケ(←誤)贔屓で終わってる!スミマセン!
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路的には「ダイスキ!」で済むけどアナタには「ダイスキなんて言葉じゃ足りない!毎日寄席に通ってこの人達の落語聞きたい!いっそ寄席に住みたい!寄席の地下に住み込んで「寄席の怪人」と呼ばれたい!アッてゆーかブクロって既に地下じゃね?ここから更に地下に潜るってちょっと大変じゃね?まぁいいか、こっち側なら地下鉄通ってないし…」だったかも!山手線の外側万歳!(エッ結局ナニ?)
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2018.06.02.21:29 | by 架路 |
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