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後日、訃報が新聞に載りました
この時に圓歌シショーのネタの中に入っていた山田敬蔵さんの訃報を2ヶ月後に新聞で見て「エッ、圓歌師匠のネタの人が!」とビックリしました。(ネタの人とゆーかなんとゆーか…。)たぶんここでこの噺を聞いていなかったらフツーにスルーしただろうに。師匠もあの訃報記事を見て「山田さん!」と思っただろうか…。
コロナ禍だから「笑って健康になろうぜ!」的なネタ選びだったのでしょうかね。寄席はまだまだガラガラでしたけど…。あぁ懐かしい。この頃、別にコロナだからとかじゃなくてホントに寄席のお客さん自体が減ってこんなに快適な空席率なのかと誤解してましたよ自分。ワクチンがだいぶ行き渡った頃にお客さんがまたバーンと戻ってきて「ひいい!」て感じだった。なんでこんなに客がいるのッ!?私の隣に座らないでッ!的な。あぁあの頃に戻りたい、一人で一列使えていた頃の寄席に戻ってほしい。
Read More... 2020年2月9日(日)ブクロぼっち
前座 ひこうき 桃太郎
歌実 不明(なんか交番の噺)
勧之助 湯屋番
にゃん子・金魚
やまと 看板の一
多歌介 幇間腹
カンジヤマ・マイム
若圓歌 漫談
正蔵 鼓ケ滝
夢葉
小満ん 時そば
仲入り
歌奴 佐野山
小さん 長屋の花見
正楽
圓歌 笑いは幸せの門から
いやー、この時お初だった歌実さんの口調が、圓歌師匠の完コピで衝撃を受けました。うわぁあああ、圓歌師匠だ!話し方そっくりだ!でもネタは新作だ…!この人この先もこのスタイルで行くのか?大丈夫か…?と。
アレです、私は別に完コピ否定派ではないんです。師匠本人が亡くなってから(失礼ですヨッ!←まぁでも人間みないつかは死にますし。)、あぁそういえばあの師匠はこんな話し方だった、こんな間の取り方だった…まるで師匠が生き返ったようだ…。と、生前のお姿を彷彿とさせる弟子が(たくさんの中の)一人くらい居ても良いと思っとります。それもある意味で芸の承継のひとつのカタチだと思うので。
そんな私をもってしても、ここまで完璧な複製品を作らなくてもいいんだよ…君の個性はどこにあるんだい。と思わずにいられない完コピでした。
うぅむ、なんか違うんだよ!昔ならともかく、今はもう録音があるから「圓朝の落語聞きたかった!」的な思いで「圓歌の落語聞きたかった!」と床を叩く人はいないんだヨたぶん!核戦争でも起きて全ての記録媒体が消失するようなことでもない限り…。そんな事が起こらないとも言い切れないけど…。
弟子が師匠から受け継ぐべきは、何かもっと別のところにある気がするのですが。たとえばボンのお弟子さんの中にちらほらと「あぁそうそう、ボンってこーゆー笑いの取り方するよね!」と師匠を連想させる人がいるように。アレもうまく言葉で説明できない不思議な感覚です。同じクスグリ入れてる、とかでは全然ないのに「そうそう師匠師匠」と思わせる…。頭の良い人ならうまく説明できるんだろうけど、バカなのでできませんスミマセン…。
うまい具合にそのボンの弟子の一人が歌実さんの次に出てきてますが、このコに対してはまた思い入れが強いので(お母さんのよーな気持ちで温かくも厳しい目をもって見守っているヨ!)、「湯屋番」なんかやって安易に笑いを取ろうとしておるなケシカラン!ゆー気持ちが先にたつのでありんした…。
いや、誰がやっても思うんですよねコレ。「湯屋番」安易説。
この日は、いつも安定の笑いの夢葉さん、小満ん師匠、歌奴さんあたりが面白かったようです…。もちろんトリも。
★当エントリでだくだくと流れる感想はすべて(当然ですが)個人的なものです。誰かを傷つける意図はありません。笑いのツボは千差万別、みんな違ってみんないい的なアレです。架路には「完コピ!?」だったけどアナタには「完コピ!!」だったかも。完コピは完コピで面白いものですが、聞いた瞬間に息をのむ衝撃を引きずってその後に始まる落語が全然頭に入りません。
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2020.02.09.20:14 | by 架路 |
| ラクゴ |