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兄再び

あの前の日の夜明けに見た夢。

兄と厩舎について話をしている。
兄の知識が私よりも広く深いので、私は途中から話についていくのがやっと。適当にふんふん相づちをうったり、わかるところで派手に頷いたりしていると、知ったかぶりをしていたのが兄の気に障ったらしい。
「お前に何がわかってるって言うんだ!」と本気で怒り始める。私は怖いのと恥ずかしいのと悲しいのとで自分の部屋に駆け込んで、綺麗に並べて飾っておいた硝子の馬の置物を片っ端からゴミ箱に捨てる。追いかけてきた兄はそれを見て慌てて私に謝って、何も捨てることはないだろう、と言うけれど私は叫ぶ。

だってこんなものがあっても何にもならないんだよ。

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2005.11.21.21:44 | by 架路 |
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