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所謂ひとつの愛に殉じる
芥川龍之介「偸盗」を、試験前の修羅場に読了してそろそろひとつき。
ぼ・ぼ・ぼくらは平安盗賊団!の内部で渦巻く人間ドラマ!…を、書いていく中で龍之介の言わんとしたことは様々あったと思うのですが、まぁそんなことがオレにわかろうはずもなくてですネ。これもオレフィルターにかかってしまえば宮尾『陽暉楼』と印象を同じくして、「莫迦な婆がおくった非道い人生!」を描いた話であるなぁ…という感想しか残っていないんでした。
Read More... つーかコレ、2005年の超泣けたで賞確定ですヨッ。
それまでただの「因業ババァ」という印象しか与えなかった脇役・猪熊の婆が、あーゆー死に方をするとはホント意表を突かれました。そうして涙も鼻水も30分くらい止まらずだらだら流れつづけましたヨ…。
憎まれっ子は最期まで憎まれっ子として憎たらしいままの人生を送ってくれないと。てゆーか、いや、そーゆーことではなくって。ナゼ届かないその声、その想い!と、悔しいんだか哀しいんだか情けないんだか、腹が立つんだかああもう何なんだか。な感じで、頭の中をババアの科白がぐるぐる回り続けて遠心分離器状態になったり。そうして活字から抜け出したババアの魂が読んでいるアナタに憑依してしまったり。
そんな超自然現象に遭遇できる素敵なゴホンで、未だに何がなんだか自分でも何なんだかサッパリわからないままだったりで、ああもうホントに何だったんだか…。(これレビュ?)
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2005.08.27.18:49 | by 架路 |
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