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供花
夢の中で何度か乗ったことのある電車に乗って行く。
その電車はいつもいつも見晴らしのいい平らな街の中を、ただただ真っ直ぐに進む。
いくつか駅に停まるけれど私は降りない。周りにいる人たちもどこまで乗っていくのか、誰も降りない。それでも窓越しに見るホームには人がいる。ホームの向こうには別の線のホームが見える。
終点近くの駅で電車を降りた。
Read More... 電車の外に出た瞬間、本当にこの駅だったろうか、ここは私の降りる駅だろうか、そう不安になるけれど、顔を上げて周囲の景色を見ると、やっぱり此処で良い、と知る。
駅には血の繋がる伯母と血の繋がらない伯母がいる。
一緒に映画を見て、映画館の外に出るともう辺りは真っ暗だ。駅までタクシーで帰る事にする。
タクシーに乗っていくと途中に墓地がある。私は今年の春のお彼岸に、お墓に参らなかったことを気に病んでいたので、墓参りに行くと言って車を降りる。
もう夜だから危ないよ、と伯母達は私を引き留めたけれど、電車に遅れてしまうのでやがて車を出して私を残す。
灯り一つ無い真っ暗の墓地を歩きながら、祖父の墓の両脇に向日葵を飾ろう、それだけでは寂しいから赤いガーベラも欲しい、と考える。
足元は起伏が激しい。
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2005.04.27.22:34 | by 架路 |
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