Jubilee

しかしすごいイヤなエンディング！誰も助からなかった！
「（終末期の）お父ちゃんを見捨てられない！」と、地獄のような家から逃げ出さずに看取りをしたお姉ちゃんは救済してほしかった気がします…。そして「オレには家族がいるからもう無理！」と逃げ出した弟の気持ちも理解できなくはない。結局助からなかったけど…。
信心深い看護師さんすらあのていたらく、ゆーことは、結局ウィケッドさんの前では信心など無力、ゆーことなのでしょうか。信心を試すでもなく、じわじわと手を替え品を替え、色々な人の姿になって追い詰めてくるウィケッドさん。なぜこの家族が狙われたのかも、ウィケッドさんの正体そのものもわからないままで（まぁ悪魔的なものなんだろうけど）、一人また一人と絡め取られてゆき、そして誰もいなくなった、オシマイ。デス！

理由がわからないというのは、フィクションでも現実でも一番コワイことなのかもしれないです。何故そうなったのかわからないからココでも起こるかもしれない、アナタにも起こるかもしれない、明日起こるかもしれない。理由がわからないから対処できない。どうしよう。あぁコワイ。オソロシイ。

因果関係がハッキリしない、突然起きた災害のようなウィケッドさんの襲来。つまるところこれは誰も助からなかったディザスター・ムービーなのかもしれませぬ…。