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めをそらす
一番厭なことを、決して書かなくなった。
数年前はそれでも書くことで対峙しようとして、例え話にしようと作り話にしようと抽象的に回り道をしようと、何とか書き残してきたことを、近頃は決して見なくなった。
私は色々書かなくなった。
それぞれに理由はあるけれども、自分を見つめたくないとゆーのが一番ではないかと思う。核心からめをそらす、どころではなく、視界にすら入らないように気を付けている。存在を認めるのもイヤ。けれどその存在はすなわち自分のかげに重なるのだから、私は自分から目をそらし続けていることに。そうしたらいま見ているこの目は誰の眼なのだろう。
Read More... もとえ。
話は全然変わるけども月曜日、暗闇の中でしゃがんだらばベッドの柵で顔を強打して唇を切った。私は痛いのが苦手である。傷ができた瞬間に治癒までの面倒くささを考えてイヤになる。なんてこった。と思うのだ。痛みが苦手なので、傷が治癒するまでどうしてもその傷をかばって生活をする。擦り傷は平気だけど切り傷は大嫌いなので、そんなものができた日には防水絆創膏をべたべた貼って生活をする。そーゆーのが非常に面倒なので、なんてこった。と思うのだ。
それで思い出したけども中学の時に手痛い目に遭ってその日も、家に帰るなりベッドにもぐりこんで思ったことは、なんてこった。だったように思う。その事柄自体より、今日からそれを忘れるまでの途上の日々の面倒くささを思って私は、なんてこった。とイヤになったのだった。
なんてこった。
例の、衝撃的事実というものを知ってから一週間。
「正しい判断」というものは、私が成すのではなくて既に成されているものだったと知った。二枚舌、隠し事、欺瞞、奸計、エトセトラ。下された全ての忠告が、要するにこういう事実を指していたのだと、気が付くのは何もかも明らかになってからで。忠告の意味無いじゃん。
運命サマは言う。
読み切れなかったアンタが莫迦なんだヨ、とか。
へえへえ、仰せのとーりです。
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2006.02.09.01:04
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