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絶壁、その真上

落ちるにまかせ。まかせたがるド阿呆。落ちてみたい好奇心。
それを、善でも悪でもないただの純粋な衝動だと君が言うのなら、そんなのは勝手だ。生命の突き進むに必要な所謂、衝動だと言うのは、勝手だ。けれどその勝手な衝動の犠牲に、なりたいと思うか。君がそう思うか。

キャタピラの進む先に横たわる犠牲ってものに。踏みにじられ、衝動のままに踏みにじられ、後で君が我に返った時に手にとって憐れむような対象に、自省を促すためのきっかけを与える役割のよーな軽さに、甘んじたくはない。それよりも傍観者を選ぶよ。僕ぁね、一番苦手なのは、当事者になることだから。
その綺麗な横顔、他の誰かのとなりに転がしておくほうがいい。
僕の世界ならばもう完成している。僕の内で、そして身体の外数ミリのところで、僕の世界は完成しきっている。そこに無理に鼻を突っ込んでこないでほしい。ヒビを入れないで、ほしい。壊れてしまう世界の中に、立ちたくはないんだ。

呼びたいように呼んでくれていいよ。
だけど、こんなのは じゃない。

2008.06.06.21:11 |

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