あったること。
あれは、あったること。
一度でも? 一度でも。一度だからこそ。
二度でも。 二度とも。二度、それでこそ、あったること。三度とは、三度目は、あったらばいけない。踏みとどまれ。三というのは特別な数になる。一度はどこにでもある。二度は、やはりどこにでもある。けれど意識の表層に届く。一度目から近ければ近いほどいけない。三度は、行きたければ行くのがよい。とどめたいなら、届いてはいけない境界。
行きたいのなら行くのがよい。走りたければ、走るのは自由だ。けれども走らずにきた。走り出す幻だけ見送って走らずにきた。畏れていたのかもしれない。畏れていて、とどめたのなら、畏れを敬っていい。走らずにいて、傷つくこともなかった。「あったること」を、目覚めさせずにきた。
だから今度も、踏みとどまっていたいんだ。できるなら。
2008.11.01.21:16 | トラックバック (0) |
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