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鯰の如く
そうはいっても私は私以上のものにはなれない。
世間に合わせて東奔西走するのもばかばかしいけれど、まるきり疎外されるというのも面白くない。
孤高の人と称されるのは楽しい。
変わり者というのは怪しい。
私と違うからといって私はアナタを蔑んだりしないと思うけれども、アナタと違うときにアナタは私を白い目で見る。マイノリティとマジョリティの、どっちにいるかという違いだけなのに。
Read More... 貴方から解放されたのは嬉しい。
自分を抑え込むのは苦しかった。
もうどんなプレッシャーもかからないから自己否定なんかしなくてもいい。
けれど貴方が消えてなくなると同時に、抱え込んだこの何もかもに対する不安と、理由もなくただ焦ってばかりいる気持ちの、行き場がなくなる。呼べばそれで収まった名前を忘れると同時に、歯を食いしばるしかなくなる。口まで出かかったドロドロの何もかもがまた自分の中に沈み込んでいく。
腹の底に溜まっていく。
貴方を失うと自分に正体が無くなる。
起き上がらないといけないなと思う。
レーンをひいてくれたらすぐにでも走り出せると思う。
けれど同じ理由でまたすぐ立ち止まることが知れている。
自分がこんなふうに情けないから、アナタにとっては私じゃなくてもいいんだ。
そう感じた瞬間に私はアナタの中の私に対する信頼を、私の掌で握りつぶしたのだと思う。
何を言ってるんだろう。
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2005.09.05.20:17
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