恋ヒシカルベキ

どうのこうのと言っても暇を持て余した上での悩みではないかとふと思う。もっと生命が立ち行くか行かないかというライフラインに近い次元で苦しんでいる人たち、それでもそこにかじりついていく人たち、そういうものと対峙している人たちから見ると、弄ぶための苦悩であるような気がする。

色々なものを与えられて満ち足りているのは当たり前の状況で、退屈した挙げ句に少し苦しんでみようか、と思いついて小さな小さなイガイガを掌の上で転がしているだけのような。

タマネギを切って涙が出た時、思わず鏡で自分の泣き顔を確認してしまうような巫山戯た感じ。

私はただの傲慢だと思う。
真綿の上に産み落とされてもそこに不満の種だけを探す。