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掌の棘が消えた。
たぶん腐って出てきた、のではなく、身体のなかに潜ってしまった。いつかどこかでまた痛覚に触れるかもしれない。けれども今は見えなくなった。

あの人の所以なのか、ただそういう時期だったというだけなのか知らない。知らないけれども、ともあれ、消えてしまった。

最近自分を責めないなぁ、と思った。
自分を恥じてはいても、自分を責めることがない。
そうして一歩も前に進まないような気がする。

2005.08.08.21:50 | トラックバック (0) |

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