恋ヒシカルベキ

夢ではそれを突き飛ばす。私ははねられる。はねられて貴方の自我に押されてそれでも、不本意な振りをしてそれでも、無理矢理な振りをして、私はきっと貴方から動いてくれれば良いと思っている。自分を責めないで済むやり方を探している。貴方にはねられたのだと思えばそのほうが楽だから。

ほんとうのことを心の中で知っていても、心の外側の自分を騙すことができる。

何もかもそんなに甘くない。
最後の良心が壁を支える。
最後の理性をそこに託す。

醜態をさらしたくないだけで本体は思いとどまっているけれどもね、本能はもうとっくに壁に飛びついてよじ登っているんだよ。

誰かどうにかできないか、あのみっともない爬虫類。