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フコウそうな長袖。
愛す「る」。
無理をしないでもういいよ。
輝け輝け輝けよ君。
身体の底で眠らせているものを起こしなよ。
身体の其処で眠っているものを起こしなよ。
疼く「る」。私が此の世のものでなければ、君の腹のなか、肘までつっこんでそれを、起こしてやれるのに。
愛す「る」。こんなふうになる以前の君のふりをして笑ってみたらば、少しばかしはにかむような、必要以上に決してシアワセひけらかさないような、あのささやかな。
貴方の真似をして笑ってみたらば、貴方が笑ったのを間近で見たような錯覚で、錯覚なりに、シアワセだった。
今日も逢えない のでしょうか。
Read More... あ。
と思って顔を向けると、まさに貴方が顔をそらす刹那だ。
視線をはずすのが一瞬早いよ。
未練ってものを知って頂きたい。
動作の一つ一つにいちいちつけているケジメ。
忘れて頂きたい。
誰かが君を呼ぶのを聴いたので、のたくたと頸を向けると。
頸を、
眉も襟足も受け口も、癖になっている膝の動きも、五分袖の肘の下、眉も、影も、貴方の頬に落ちる影、焦燥を知らないような顔の、まるで歯も食いしばらない顔の、穏やかな。
穏やかな貴方の。
私の海は、鎮まりかえる。
今度は私が鎮まりかえる。
指ひとつ、顎一度、呼吸の深さすら変えられない。
動かせばそこから凪が崩れるのだと、海面のすぐ下の荒れ狂う水流が、押し流すのだと、何もかも流し去るのだと、知れている。
貴方が、どん底でも絶頂でももうどうでもいいやね。
一緒に行こう。
行こうじゃん、どこまでも。
ぴったり貴方の横について走る。
先導も後衛もしない。
どこまでも貴方に並んでついてゆく。
疾走もしよう。
惰性に流されて立ち止まりもしよう。
私がそれに付き合うよ。
いらなくなったら、足ひっかけて転ばせて、振り返らないでそのまま行って。
そういうやり方で、充分なんだよ。
私なんだから。
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2004.04.22.21:11
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