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ワレを。

我を失っていたの、私のほうだった。
理性をすっとばしていたの、ずっとずっと私だった。
泣き叫んで転がっていた。

そういうことをしたのはこれまでずっと私だった。

貴方は、その身体貫いた刃をかかえて立っていた。
身じろぎもしないで、正面向いて風を受けていた。
貴方は。

胸から背中へぐっさり、その身体貫いた刃をかかえて立っていた。
表情動かさず。
身じろぎもせず。
何も口にしなかった。
弱音も強がりも何も。

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2004.04.22.23:58 | トラックバック (0) |

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