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カイテル?カイテナーイ!
宣誓!ぼくたちわたしたちは、洋画の新作が全然来ないので、ちょっと前に観た映画を語ります!
予告を見た時に「あらら、これは『カポネ』の二番煎じでは…」と思いましたね、この作品。裏社会を牛耳っていたマフィアの大物が過去を振り返りつつ埋蔵金の秘密を明かす…(のか明かさないのか)。みたいなストーリー展開。
てゆーか、なんとセンスの感じられない邦題なのでしょうか!これなら原題ママの方がマシ「ランスキー」。いや、むしろその方が全然カッコイイよ!?何なの「ぎゃんぐおぶあめ〜りか〜」って。ダサッ!…と、思わず言いたくなってしまうタイトルからも配給会社のやる気のなさが伝わってきます。
最近アメリカはマフィアダイスキーな傾向なのでしょうか?マフィアがマシンガンで抗争三昧、うっかり道を歩いていたら流れ弾に当たってなんじゃこりゃ!みたいな時代の方が今よりはマシだ!SNSでいつ誰が攻撃してくるかわからない、そこで炎上してる誰かは明日の我が身かもしれない、こんな右も左も匿名の敵ばっかりな現代よりは、マフィアがボルサリーノとトレンチコートで殺し合ってたあの頃の方が古き良き時代だー!みたいな感じなんですかね!知らんけど。
Read More... しかし実際見てみたらば、まぁなんとゆーか、眠かったですね。映画を観ていて寝てしまいそうになったのは映画館では初ですね。(週末に早起きして行ったせいもあるが…。それにしても全体的に緊張感ゼロの展開だった。)
いやいやいや、旅先のモーテルで偶然美人と知り合ってしかも仲良くなれるなんて、偶然なわけないだろうがド阿呆!わかりやすくトラップだろうがこの超絶阿呆!とか思いつつ、サムワの落ちぶれた姿を見守って(←ないよねソレ!)おりましたが…。サムワ…(←そもそもその略し方してる人見たことないけど)、「T4」で初めて見て以来、ずっと誰かに似てると思い続けて誰に似てるのかわからないままだけど…その後も特にぱっとしないままでシュワ主演のしょーもな映画に端役で出てたのを見て「順調に三流俳優の道を歩んでいるなフムフム」と見守って(←いや、たまたま見かけただけ)きたけど、こんな味のない老け方をして、「ありのーままでー!」みたいな役をもらったか!演技いらないなコレ!
そのサムワがインタビュアーとしてカイテルから昔の話を聞き出すゆー構成でしたが。どうしても「カポネ」と比べてしまうのですが。息子との絆とか、色々あって避けられなかった友との決別とか、埋蔵金の行方や如何に…とか、何だろうコレ、キーワードをいくつか出して「マフィアものの脚本書いてください」ってあっちとこっちに依頼したのかな?その結果できたのが「カポネ」とコレなのかな?と思うくらいダダかぶりでしたね。
「カポネ」がある程度“恍惚の人”トムハの視点を交えていて、既に死んでる人がフツーにそのへんを歩いてたりする何が何やらワールドなのに比べると、こちらは現実の枠を踏み外さない、きわめてカタイ作りでしたが…。
それでもこの映画を観た後に圧倒的な満足感、「あぁ、映画観た!」ゆー充実感があったのです!途中で一瞬眠ったくせに。なぜそんな満足感が得られたのかとゆーと、ラストシーンでカイテルが浜辺で仁王立ちしてるんですわ。そこからだんだんカメラが引いていって「LANSKY」のタイトルロール→エンドクレジット。だったと思うのですが(違ってたらスミマセン)、もうカイテルの存在感が半端ない!このラストシーンを観たらもうそれまでの「ど阿呆!」とか「あっちとこっちか!」とか「Aナソフィアロブ…まだ若いはずなのにめっさおばさんに見えるけど…えっ特殊メイク?」とかが一気にどうでもよくなりますわ。「SING2」のボノの時と一緒で(観た順番は逆だけど)、全てを帳消しにできる存在感を持っている素晴らしい役者さんですネ、カイテル様。
この辺がトムハとの格の違いであることよ…立っているだけで観客を満足させる役者、すばらしきね。あぁなんかこの脚本しょーもないな、と思ったら最後にカイテルを浜辺に立たせるかボノに一曲歌ってもらえば、そこで挽回できるかもしれませぬ!頑張れ映画関係者!(なんだそりゃ)
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2022.05.15.16:52 | by 架路 |
| エイガ |