« みくだり |
メイン
| always useless »
部外者つーか
もともと隔たった地点と地点を感覚でつなげただけのよーなもんであり、そこに何の接点も見いだせない。すれ違っただけの他人のほうがまだ親しい。
当事者の苦痛は他者が簡単に推し量れる類のものではない。
突っ走って挫けた人と、自分から立ち止まってしまった人と。もたらされた結果に現実的な違いなんてないのかもしれない。嘆くならそれでも私は何も失っていないということをこそだ。
Read More... 個体に眼を留めるなというなら聞け、何もかもが流れる経過でのひとしずくでしかないというなら聞け。
なんで形を成さなければいけないのか。剥き出しの遺伝子で生まれて死んでしまえたなら、個々の意見なんてもたなくてもいい。何を探すための個なのか。生き残るために生み出された限りないバリエーションのひとつでしかない。
止まることなど考えず邁進して挫けた人と、自ずから歩みを止めてしまった人と、
もうそれ以上一歩も進まない。二度と立ち上がることはない。歩き続けるものだけが、その場所から日ごとに遠ざかってゆくだけであるという結果自体に、何の違いもない。
当事者にしかわからないことだからもう決断自体に否を唱えても仕方がない。
ただ、深淵を覗き込むのだと決めた時、どれだけの孤独のなかにいたのだろうと思うと、それがツライ。
苦しみのない世界など存在しないというなら、せめて誰もが誰かの苦しみを背負うことを考えられる世界があればいい。誰かが誰かの苦しみを減らすことばかり考えている世界があればいい。
どれほどのストレスであったのだろ、その重たいこと。
Close...
2007.06.29.16:21
| トラックバック (0)
|
▽トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://vega.sakura.ne.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/207