言葉への途上(再)
言葉なんて知らなければ考えることなんかなくて、考えることがなかったらば、何も疑わないで済んだのだろうな。これほどに知ることに躍起にならないで済んだのかもしれない。たぶん、たぶん済んだ。
新しい単語を知れば知るほどに、核心から遠ざかっていくようだわ。
考えれば考えるほどに、どんどん元居た場所から離れていくだけなんだよね。
たぶん。
そして自分が最初に立っていた場所に、求めている何もかもがあるのだ。
たぶん。
言葉なんて知らなければ、そうしたら、追いかけてどこまでも行けた。もしかしたら、殺してしまうくらい追いかけたかもしれない。そうして、貴方を失って。
失ってはじめてそこに何かあるのかも、もしかしたらしれない。
やはし、「知れない」。
2004.02.28.19:15 | トラックバック (0) |
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