彼ら彼女らが
「離れて行った」のではない。始めから私と彼ら彼女らは離れていた、のだ。ある地点である共通項によって、歩いていた道が少し寄り添って、その部分でだけ見た彼ら彼女らの局面がそのまま、私の中での彼ら彼女らの印象になってしまっていた、というだけ。なのだ。
知らない部分は、私の見たほんの横顔の裏に山ほどあって、それは虚偽でも陰影でも何でもない、彼ら彼女らのそのままの姿なのだ、ただ私に曝されなかったというだけで。
だから別に嘘をつかれたわけでも、意識して避けられたわけでもないと思うけれど少し寂しい。私と同調する部分ではなかったから、隠すというほどのこともなく、曝さなかった、だけであろうけれども少し寂しい。
なんだろう、
もう君たちと僕のベン図に、重複部分は存在しない
ということがたぶん寂しいのだと、思う。たぶん。
2003.05.05.18:26 | トラックバック (0) |
▽トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://vega.sakura.ne.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1026