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朝まだき

聴覚が奇妙なものをとらえて目が覚める。
人の鼓動のような息づかいのような、不定期ながらも一定の約束事を持って、時計の音とは明らかに違ってやわらかな。とくとくとく、とっくん、とっくん、と。
聴いていてとても落ち着く。自分の心臓かと思うけれども脈が合わないのでそうではない。不気味な感じはしない、耳のすぐそばで、音というよりも空気の震えで、とくとく、とっくん、とくとくとく、と。聴いていてとても安らぐ。

心地良いなぁ。
心地良い音だなぁ、なんと。

と思いながら時計を見たらばまだ五時半だったので、

をう、あと三十分寝られるわ。

と思ってまた眠ってしまった。
あれは何だったのだらう。

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2003.04.03.17:20 | トラックバック (0) |

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