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ケサラン

僕らはただシアワセに。そればかり考えてシアワセに。シアワセ目指していただけだった。ことによると利己的な。自分ばかりを前に押し出して、後ろのことなんて考えずに。

ただすきな人と一緒にいたかっただけだった。
いつも守られていたかった。
もたれこむことのできる胸がほしかった。

ひとりは寂しかった。

僕らはただシアワセを目指して、やすらいで眠りたくて、けれどもしもその胸が自分をある日突然受け止めないようなことがあったらどうする、もたれかかってかわされたらどうする、膚の下に自分と関わらない欲望が渦巻いていたらどうする、のか。とか。

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2004.09.23.16:45 | トラックバック (0) |

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