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らいきえいやあ
頭の上を風がとーりぬけてゆくうつむいている私の後ろ髪だけすこしばかり巻き上げてゆく頬に受けるには遅すぎる。
額に正面から喰らいたい。
そう言うとガキのよーにけろけろと笑う。
僕は突き進む。
僕は躊躇する。
僕はまろびつつ、右に左に。
歯車にならなけりゃいけない時がある。
知らぬ間に歯車になっている時がある。
押されて食いつかれて動かされて、そのつもりがなくても自分が動かされることでまた他のものがゆるゆる動かされてゆく。そこから抜け出したいと思っても、はじき飛ばされるのは少しく恐ろしい。何かの一部になっていたいけれど、押し殺される個にはなりたくない。
Read More... そういう気持ちのなかでおもむろに頭の上を風が吹いてゆく、うつむいている私のわずかに真上を涼しげに渡る、髪ばかり少し巻き上げてゆく。どうせならば正面から喰らいたい、髪かきわけて額に喰らいたい。そう思っても遅すぎる。
君は、けろけろと笑う。
ガキのよーに無心に笑う。
私のココロは、底辺がどろどろです。
ヘドロが溜まってまっくろけです。
そんなふうなのに、
いつもそのヘドロの中に隠れているもののせいにして、それが全ての元凶なのだと言い張って、自分はまるで責任がないような顔をする。操られていたのだと言う。無意識のうちのことだったのだと、何も覚えていないことだと。
ヘドロはヘドロ。
自分は自分。
たとえ決別していなくとも、たとえ根っこで繋がっていても、分かり合えない時にヘドロはヘドロ。
私は私で、私は私に責任がある。
ヘドロの中でうごめく正体が、ただその光を護っているだけなこと。ほんとうは私は知っている。護る以外に何の悪さもできないことも、ほんとうは私は知っている。
私は私に責任がある。
わからなくても、責任はある。
君は君でガキのように笑う。
半ばやけっぱちから、真実無心になってゆく。
嘘でもいいから笑えるのなら、嘘にも笑えないよりはずっといい。
貴方がそれから虚しくなっても、私は騙されて笑いたい。
一緒に悩んで、手を貸せないのはやっぱりツライ。
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2004.06.21.22:18
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