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だからしょーがない。
哀しいことに僕は知らないので。
君らがいつ出逢ったのか、君らがどのように出逢ったのか、君らが何を経てここまで来たのか、君らがこれからどうなってゆくのか、哀しいことに何一つ僕は知らない。
君が話さないし、僕からも尋ねたりはしない。
知りたいような、知らなくても良いような、奇妙な感覚。
そしてそれ以前の問題として、もしもそれを訊いてしまうと、それが僕の答えになるようで、それが僕の答えとして瞬時に君に受け取られるようで、
そして確かにそれは私の貴方への答えとなり得るので、
Read More... なり得るどころか確かに答えそのもの、なので、
口にできない。私からそれを口に出すことはできない。貴方と対峙はしても、貴方「達」と対峙はできない。
貴方から口に出しても、それは言い訳めいて聞こえるし。
それはやっぱり、答えでしかないし。
貴方には擁護すべきもので、私には一言で言い切れるほど簡単なものじゃない。私にも擁護すべきもので、同時に攻撃すべきもので、同時に、触れる権利すら持たない。
まるで、私たちは武器を片手に向き合って、もう片方の手でその盾を抱えて、斬り結びたい、斬り結んで共に血を流したい、共に滅びたい、けれど貴方は救いたい、貴方だけを救いたい、だから貴方だけがその盾でその身を守ってくれれば良いと思う、その盾にだけばっさり斬り痕残して、貴方の剣で私は貫かれてしまえば良いと思う、それが結局は一番良いと思う。
否、貴方の盾も傷つけないでいられればそれが一番良い。
私が私の剣で勝手に自分を切り裂けば、誰の為にもそれが一番良いのだと。思う。
哀しいことに僕は知らないので。
君らがどうやって出逢ったのか、どうやって生きてきたのか、どうやって生きていくのか。
口に出したらば僕の受諾となる。口に出したらば君の受諾となる。その時にお互いが斬り結ぶ。共に血を流す。
私は貴方だけ助けたい。
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2004.04.28.21:42
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