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フランク
私は、貴方をかたどった、長い長い迷路を歩いてきたのです。
長い長い、と言うけれど、実は入り口から出口へはとても短い一直線で、入った瞬間に何も迷うことなんてなければ、あっという間に抜けられたのです。
けれど私は横道に入り込んで、そこから永遠に続く迷い道をたどり続けている。
私は、だんだん手探りで道を進むことに飽きてきて、抜け出す為の手がかりなんかをつけるようになって、惑わし道をつぶし始めている。目印をつけて、同じ堂々巡りにはまりこまないように、警戒を始めている。
Read More... 今、自分のつけた目印を目の前にして、私は分岐点に立っている。あちらへ行ったらばそれは昔通った道。昔迷った、同じ道。こちらへ行ったなら、そこは未知の領域。どこへ続いているのかわからない。出口に近いかもしれない。遠いかもしれない。何も変わらないのかもしれない。行ってみなければわからない。
そんな分岐点で立ち止まって、昔通った回り道、に、既に目印の着いた回り道、なんかに、進もうかと考えている自分が情けない。もしかしたら景色は違って見えるかもしれない。草ぼうぼうの荒れ地に花でも咲いているのかもしれない。
そのような期待。
辿り着くのはまた同じこの分岐点。
経過を楽しもうとしてるんなら、やめなさいな。
進んだことのない道を進みなさい。
同じ道で二度迷うなんて、阿呆だよ。
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2004.03.23.22:12
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