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ドラッグ
自分に手に入らないものばかりあちこちに光って見える。当然のようにそれを所有している人たちがいる。
それを数えて人生過ぎてしまったら哀しいじゃないか。
誰の手の内にも存在しないものが、貴方の中にあって私の中にある。誰の中にも、他の誰かのどうしようもなく欲しているものがあるのだと思う。それに気がついていないだけで。
誰かの眸を通したら簡単に見いだせるのに自分の眸には決して輝いては見えない、その光をどうにかして見つけ出せると良いね。その為に息をするのかもしれない、その為に足掻いているのかもしれない。
Read More... 誰にでもそこに与えられた場所があるんだよ。どれほど離れた縁故の人にでも、必ずその人の為に用意された椅子があるんだ。時間が離れていたり、空間が離れていたり、顔も知らない誰かからすらも、ずっと前から用意されていたものなんだ。誰の存在も誰かの上に知らないうちに積み重ねられてゆくもので。
そういうことがわかりづらいんだよね。
誰も口にしてくれないし。
みんなあっちこっち動き回ったり、お互いにくっついたり離れたりでわかりづらい世の中だよね。人から人への「僕は君が!」ってゆーストレートな感情が、なかなか手から手へ、渡されない仕組みになってしまっているのよね。
知らないうちに社会の中に組み込まれて、誰の為なのかもわからないままにがしがし走ったり座ったりしてるけどさ。そうやって心の中で君を想うだけ、それぐらいしかできなくて。できるなら同じ走るにしても君を目指して走ったり、君のQOLの為に走ったりしたいけど。
そーゆーことが難しいので、理屈でごまかしている。
社会の一つのネジになることでその中の何処かに生きている君の役に立つのだと考える。しかないんだ。
きっとシアワセすぎるんでないかしら。
だって持ち物を数え直してみようよ。
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2004.02.11.21:34
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