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良き文章が読みたい。
と思ってネットを旅しても良き文章には出逢わなかった。良き文章、この場合、難しくなく簡潔であり純粋すぎることなくひねくれることをせず、弱きを暴き弱きを肯い弱きをそっと、前に押し出してくれるような、ものであってほしい、筈だった。
真後ろの本棚を探しても良き文章のありそうな本には出逢わなかった。花田英三詩集、俗っぽすぎる。色モノすぎる。少し遠くの本棚へ、白秋叙情詩抄、高潔すぎる。堕ちた思考の蔓延する脳味噌には高嶺の花。中河与一、天の夕顔、最近とんと開いていない。天との賭に戻るにはあまりに準備が無さ過ぎる。キェルケゴール、ハイデッガー、万葉、古今和歌、とてもじゃないけど言語が違う。すんなり頭に入ってほしい。どのような解釈も必要としない文章であってほしい。
何か、昔は。
昔はあったような気がする、確か。読んでふぅっとなる言葉、その言葉を綴じた本、確かにあったような気がする。だいぶ開いていない間に、その本の名前すら忘れてしまった。
2003.05.07.22:27 | トラックバック (0) |
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