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2002年07月09日
可愛いだけじゃ駄目なのか
可愛ぇですね、クローゼ。
一部の人々の間では「ミロ様!」とかヅカな呼ばれ方をされているクローゼ。
一部の人々の間では「甘いマスク」とかシュガーフロスティな形容をされているクローゼ。
そんな人達に喧嘩を売るわけではないが、私はミロ様とやら、けっこうジジむさい顔をしていると思ったりしている…。
Read More... モチロンだいすき!!ダイスキー!!クローゼー!!
しかしやっぱりジジむさい顔をしていると思う。
可愛ぇですが。
アクションもクローゼってなんかおっとーり、おっとーり、じゃないですかね。
身のこなしに区切りが存在しないっつーか、常にゆるゆる動き続けて、かつスローモー、っつーか。
好意的に言えば「ミロさんは歳の割に落ち着いてらっしゃるから、ホホホホホ」ってヤツで、悪く言えば「てゆーか、ちょっと老けてる?」になるのだ。「のたりのたり」って感じがすんのだ、彼のムーブメントは。
走っている時ですらスローモーな感じがしますからねこの人。
ノロイってわけじゃないのですが…。ノロイどころかあっとゆー間にボールに追いついてきますけど。
でも何故か、どんなに早く走ってもどんなに高くジャンプしてもどんなにくるくる宙返りをしても、クローゼからは若者らしい覇気が感じられないんですよねー。アハハハハー。
(同年の私にも言うほどあるとは思いませんが。)
一番最初に見た時は「ぐはぁッ、可愛いねコイツ。」と思っただけでした。
兄貴と一緒に「可愛いよねクローゼ!」と盛り上がっていたくらいで。(男にも可愛く見えるらしいな、ミロ様は。)
…が。試合を重ねるごとに、だんだんクローゼの印象が変わってきたのです。
ゴールを決めたあとにキレているクローゼは可愛い。やんちゃ坊主のようでよい。
しかしクローゼが立て続けにゴールを決めた一次リーグが終了し、チームが決勝トーナメントに進出してみると、待っていたのは「もう二番目はイヤだ!」と叫んだレバークーゼン組の大逆襲。
ノイビルが決める!バラックが決める!で、クローゼのヘディングはポストに当たったり明後日の方向に飛んでいったりの大不発。
そこで改めて冷静になって見直してみると、ラッキョの皮をむくように見えてくるクローゼの真の姿。
「あら、結構眠そうな顔だわクローゼ」。
「なんだかいつもちょっと困ったちゃん顔だわクローゼ」。
そしてトドメ!!
「なんか…このまんま歳とってジジイになっても不自然じゃない顔してないか、クローゼ?!」。(スミマセン。)
なーんてね!アハ!アハハハハ!!
いえ別に決して馬鹿にしているわけじゃなくて、クローゼはほんとに顔とは関係なく大した野郎だと思っているのですワタクシ。(…「顔は大したことないけど」って意味じゃないのよ。クローゼ可愛いと思ってますぜまだ!)
三部リーグからぽんぽんぽんと、あっというまに代表に招聘されてW杯の得点王争いにまで絡んできたのはすごい鯉の瀧のぼりっぷりだし。
それにクローゼ、ヘディングだけじゃなくてドリブルも粘りますしねー。
DFをひきつけまくって尚かつ粘るドリブル突破、そこからゴール前に出したパスの巧妙さを、決して忘れやいたしません。
クローゼのヘディングのフォームも特徴あって好きだったですな。
はい、両腕を大きく広げてー!上半身を反らして!!胸を開いて両腕を後ろへ!!反動で頭を突き出す!!どっかーん!!!
…と、ラジオ体操でもできそうな、あのヘディングっぷり。
時にはマークについた相手のDFの肩まで借りて打点を確保。
利用できるものは何でも利用する、けっこうシタタカ君な一面も。
時にはビアホフの前にササッと走り込んで、クロスを横取りしてみたり、つーこともしたし。(それでゴールしちゃうあたりもすごいが。ビアホフが飛んでも位置的に入らなかっただろうし。)
可愛いだけじゃないんだね、クローゼ!!
可愛いだけじゃない、と言やぁ、ミロ様は可愛い顔にものを言わせて結構強烈なアタリも見せていた。
ごちゃごちゃっと倒れ込んだ際に相手の顔を踏んづけてみたり、ヘディングついでにDFを突き飛ばしてみたり、「えっ、今のクローゼのファウルじゃないの?流すの?」と思ってしまったシーンが何度もあった。
きっと主審も、クローゼのあの可愛い顔に騙されたのに違いない。この顔でファウルはねぇだろう、と。
いかにも「苛められたのはこっちデス」って顔してますしね。あの顔自体がある意味シュミレーション。
(あんたホントにクローゼ好きなのか…?)
同じことコワモテのヤンカーがやったら多分ファウルを取られたであろうアレやソレ。
ヤンカー、怖ぇよね。怖くないかな。奴がガクラン着て煙草吸ってたら私は真っ先に逃げ出すんだけど、どうだろう。(どうだろうってもね…)
元へ。
大会を通してイエローを一枚ももらわずに、ジェントルなミロ様を(シュミレーションだけど)貫き通すのか?!
と思いきや、コリーナ主審はクローゼの顔にひっかかりませんでしたな。
決勝で出されてしまったイエローカード。残念というか、流石というか。
しかしそのイエローをもらった肘鉄ファウルに限っては、私はアレは故意じゃなかったのだと思っているんですが。
飛ぶときはいっつも両腕ぶん回してましたからね、クローゼ。
それがクローゼの飛影をクローゼたらしめている所以ですし、両腕広げ。
結局、得点王にも優勝にも今一歩のところで手が届かなかったクローゼですが、まだまだ彼は若いのですし。
これからも頑張って頂きたいものです、ホント。
可愛いだけじゃダメなんだ、っつー有り難い教訓を与えてくれてありがとう!!
キミが可愛かったことは忘れない。
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by 架路 : 16:24
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