« ディディってなに? |
メイン
| 可愛いだけじゃ駄目なのか »
2002年07月05日
童顔と中年のあいだ
もちろん題名はアレのパロディで。
一次リーグの試合を見ていて気になったのですが、ビアホフとクローゼって何となく仲が悪そうですね。
ビアホフのところへ飛んできたクロスを、クローゼがさっと前に入ってきてヘディング→ゴールしちゃったり。
ヘディングをポストの上に飛ばしてしまったクローゼに対して、フリーだったビアホフが「オレに流せ、オレに!」的なアピールをしたり。
Read More... そんなこたぁどうでも良い。
まったくほんとに、オリバー・ビアホフという人は。
と思わずこぼしたくもなってしまう、始め私の頭の中にはビアホフが二人いた。
まずは、U-21から無理矢理ひっぱってきたんですかこの人、と思ってしまうような少年ビアホフ。
そして、誰だこの70年代のマフィア映画に出てきそうな色男はー!!と心の中で叫んだ中年ビアホフ。である。
なんで70年代か、とか、なんでマフィアか、とか突っ込んではいけない。
いかにもステッキ振って踊っていそうな顔ではないか、雨の中で街頭に巻きついたりしていそうな顔ではないか、これ。
(そりゃ別の映画だ自分。)
まぁそれくらい、角度と表情で顔の感じが違うのです、ビアホフ。
十代前半に見えるかと思うと、次の瞬間には無精髭ぼーぼーのただの中年に。
基本的には少年顔なのでしょうな。アップで撮ってもまだガキっぽく見える時があるというのに、遠目に見たら完璧少年。
「誰の弟だ?」と思わず言われてしまいそーなところを、でかいガタイで何とかカバーしている感じですしね。
…顔のことはどうでもいいです。
そもそもオリバー・ビアホフという名前についてまわる評判は、「前ドイツ代表主将」、「エースストライカー」、「元セリエA得点王」、「すごい!とにかくすごい!」等々、きらきら輝くものばかり。まぁ代表主将ってくらいだから当然か。
が、最近はそれらのフレーズの後に必ず「スーパーサブ!」という、ある意味ヒジョーに屈辱的なおまけがつくことになっている。
「スーパーサブ!」すなわち「控え」ですやん、「控え」!
ここ一番というところで投入すれば、ばびゅーんと試合のムードをこっちに引き寄せるようなすごい働きをしてくれる、であろう、という期待を担う「特別な(スーパー!)」「控え(サブ!)」の選手。
関係ないけど「スーパーサブ」の後に必ず「!」をつけたくなるのは私だけですか。そーですか私だけですか。
元へ。
そもそも「スーパーサブ!」なんて結構な肩書きをもらったところで、実際に投入されなければしょうがない。
90分間フルにベンチをあっためてしまう試合が続いては、「スーパー」なんて形容詞はそのうち取り去られてしまうに決まっているのだ。
そしたらどうなっちゃうんです?そしたらただの「サブ」じゃないですか!
サブ!そりゃぁアレですか、函館にはるばる行っちゃうよーな某演歌歌手の愛称ですか。
うわッ、大変だ。ビアホフとサブちゃんは似ても似つかない、そんなことになっちゃあ目も当てられないのです。
一見華やかな呼び名であるような「スーパーサブ」は、実は破滅へのプレリュード。
それじゃどうしてそんな身分に甘んじているのか?つーと、それはやっぱり、「加齢による衰え」ってものなんでしょうな…。
体力が落ちてきているから20代の選手と一緒に90分間走り回るのは辛い!
ベテランと呼ばれる域に入っているから技巧での一発勝負しかない!
そして更に(ビアホフにとっちゃ)屈辱的な事実をもう一つ思い出してしまいましたが。
アイルランド戦での例のロスタイムの失点で、カーンに「あれはビアホフのミスが原因」と名指しで非難されたというとんでもない思い出も。
「オレはもうスーパーサブだし、次はお前に任せる是!」と、主将の腕章を託したその相手から名指しでミスを責められるたぁ!
カーンも少しは手加減してやればいいのにねー。奴には誰も逆らえないのか…。
(しかしこの失点シーン、何回見てもビアホフがどこで絡んで何をミスったのか全然わからんのですけど…。)
年齢も年齢だし、ホントしょーがないよね!
…で済ませられるのは無責任なサポーターだけのよーです。(私のよーな。)
34歳なんつったら、GKならともかく、フィールドプレーヤーとしては確かに「もうそろそろ…」って時なのだろう。ねぇ。
国内外でのネームバリューの低下もひそひそと囁かれるビアホフ。
いっそのこと、往年の名選手のたまり場、Jリーグに殴り込みをかけては如何かな…。
そんなことになったら通うよ、僕は!(何処に。)
まぁ。とにかく。
マンシャフトとして最後の試合になった決勝戦でぶちかましたあのシュート。
得点にこそ繋がらなかったものの、ビアホフ最後の意地を見せつけられたようで、なんだか、なんだか、「うー。切なかー。」と思ったのは私だけではなかったはずです。
サウジ戦での7点目のゴールもすげかったのですよねー。
あんな、8-0なんて大量得点のうちの一点だから目立たなかったけど。
あ、ビアホフがボールを持った、と思った次の瞬間に見事なタイミングのはずしっぷりで打ち出したスライディングシュート。
オレこそ名高いスーパーサブ!との気合いがガンガン感じられましたな。
そしてその素晴らしきゴールを国際試合最後のそれにして。
Close...
by 架路 : 16:40
| comment (0)
| trackback (0)
| 蹴Q
/ etc.
▽トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://vega.sakura.ne.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/490
コメントだーいかんげい