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死にゆく言葉たちよ
あのときになぜ「必要の無い破滅」と言われたのか今ならわかるよ。
私は、自分から遙か離れた着弾点に向かって、全速力で走っていたんだね。夜も眠らず昼も休まず、持っているものをかなぐり捨てて、被弾するためにだけ、わざわざ走っていったんだよね。
いまもたぶん。
なんで走るのかわからないままに、何が自分を走らせているのかもわからないままに、結果だけは明らかな目的に向かって、ただ走り続けている。義務であるかのように。強いられているかのように必死に。
Read More... そろそろ意味なんてなくなってきた。
記憶に真実もなくなってきた。
だいぶねじ曲げられてきた。
そんなんでもしがみついていたいと思うか。
そのためにやっぱり心を壊すのか。
壊すよ。
こんなものがあるから苦しいんだ。
これさえなければ穏やかに生きていける。
いや、生きてなんていなくてもいいのに。
一方でボキボキに折れた芯が足下に積み上がる。
あの人のそばにいる誰であろうと、それがどんなにシアワセなことなのか思い知らせてやりたいヨ!って、泣き喚く。いつもそばに居る誰であろうと、日常の中で定位置をいただいている誰であろうと、通りすがりの誰であろうと、羨ましくてたまらないよ。
しかし。
けれども。
さりながら。
だいぶ、着弾点に近づいてきたようでもあり。
どこに行くのかもわからないままばたばたと走っていた時とは少し違う。諦めを自覚しながら、それとともに足を進めている。覚悟が近づいている。私は心を崩す。そのために走っている。
なんだか情けなくて涙もまだ流れるけれど。
顔が見たい、と身体屈めて泣いたときとは違う。
ような気もする。
わたしは心を、またひとつ「不必要に」終わらせる。
いつか、「なぜそう言われたのかわかるよ」って、言えるときもあるだろう。
目を閉じて、開いても何も見えない暗闇の中を、一人で歩き出すだろう。
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2012.09.22.16:39
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