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2003年3月

■ 契機...2003/3/1 (Sat)

そこまで来ているのだから今を逃がすな

手をのばすことが無くとも眸で掴み取れ

■ 戻らない蔦の窓...2003/3/1 (Sat)

鏡に百万の君が映ろうと

扉の外に百億の幽霊が歩こうと

魂を君の為に取り戻すことを僕はしない

■ 一日のあざる...2003/3/1 (Sat)

お互いがお互いのようなつもりで出逢えたら

楽だったかもしれないし

楽しくなかったかもしれない

辛いほうが 向いているのかも知れない

■ 雨戦...2003/3/2 (Sun)

妥協をするくらいなら始めるな

途中で諦めるのならば始めから

抱き締めてはいけない

抱き締めてはいけない

■ ころろ蕾...2003/3/2 (Sun)

必ず次の機会にまた逢えましょう

言い切る自信が臨終に無い

■ シーザリオン...2003/3/2 (Sun)

僕の弱さを君が許すと言うのなら

石膏でかたどった首を抱いていてくれ

石膏雪花の僕を

冷たく抱いていてほしい

■ 梅花雨...2003/3/3 (Mon)

ばたばたと撃ち倒されても平然とゆく

雁の群の先頭のような

孤高の冷たさがその枝にはあったのです

■ 紅宝玉...2003/3/3 (Mon)

少し泣きこぼし

刀をとって

花を斬り倒し

もういちど呼び出され

ぬるま湯を歓んだ

■ SJ...2003/3/3 (Mon)

自分を犠牲にするのをやめなさい

他人の上に立ちはだかって

何もかもの幸せは貴方の優しさ

貴方の幸せが誰も彼もの保証

■ プロロ...2003/3/4 (Tue)

遣わされた意味を初めて知った

葛藤の中身をようやく知った

■ ザン...2003/3/4 (Tue)

君を忘れずにゆくのはつらい

君を叶えずに

ゆくのは

■ 何が、か、わからないです本当に。...2003/3/6 (Thu)

ああ みんな、シアワセになれると良いですね

と言いながらたくさんの死を願うこともできる

■ ザルと岩...2003/3/8 (Sat)

どこかで。

どうあったなら間違いなのか

どうあったから間違いなのか

それがわかれば今よりも楽か

■ 粉々...2003/3/8 (Sat)

自分の問題の根本には自分がいるので

それを消さなければいけない

自分が存在する限り自分は決して解放されないので

それを消さなければならない

■ いちに...2003/3/8 (Sat)

愛しているし

(単語が正しくないのならどうにでも言い換えてくれ)

申し訳ないとも思うけれど

本当はやり直したい

生まれるよりもずっと前のところから

貴方をやり直したい

■ 雪の国よ...2003/3/9 (Sun)

でも僕は

やっぱり君がすきなのだ

たとえ長くは続かぬものでも

■ 手折れる...2003/3/10 (Mon)

君に下心があるのならいっそ簡単に手折れることのできる

などと 言ふ

などと言う

君に下心があってそうも黙したままでいるのならばいっそ手折れる

などと言う

など

下心というのならば下心のみの身となる

高潔というのならば高潔のみの身となる

身体は

いらない 血は

いらない 肉は

眸と指の導線、嘆息 偽り エゴもよい

憎むのもよい 纏うのもよい

眸と眉間の皺 額の傷

抗うもよい 逆らうもよい

そんなようなものとかけて下心ととく

ならば容易くも手折れる

■ うた...2003/3/10 (Mon)

百億の

いちびょうに百億の

いっしょうにただ一語の

声に出せども伝わらぬ

こともあり

■ 波...2003/3/10 (Mon)

あまりがっくりして

君の顔をいじる気もおきないので ぷかぷかと

波に浮かんでいた

からになるにはちょうどよい

■ 言ったのだ。...2003/3/11 (Tue)

強くなくてもよいのよ、って

まぁ強けりゃそれにこしたこたぁないが

強くなくても別によかったのだ

  さえ  なければ

■ ひとつ...2003/3/14 (Fri)

ひとつ激昂を過ぎるたびに

ひとつしあわせになれと思う

私の気落ちが貴方のしあわせの代償ならばよい

■ 此処...2003/3/16 (Sun)

いろいろしんどいこともあるけれど僕は思うのだ

いろいろしんどいことを乗り越えて僕は思うのだ

君 ほどではない

人を想い別れ気が抜けてまた立ち上がり

よっこらしょ、とか、こんちくしょう、とか、

言いながら歩き始めるのはいつも同じだけれど

二度と君ほどではない

僕は空っぽのままでかさかさ 歩く

■ 誰もいない心の部屋...2003/3/17 (Mon)

何回君に言ったのかわからない

ただいま

ただいま!

帰ってきたよ!

また戻ったよ!


おかえり、

と言われなくても、もう平気

■ 裏側...2003/3/17 (Mon)

それとも考えないようにしているだけ

必死に押し込めているだけ

ほんとうが怖いから

■ 傷...2003/3/18 (Tue)

それはこの先の人生にツケられちまうね

食い逃げっつーか無銭飲食ってか、アレだね

やっぱり一瞬一瞬に真っ向勝負すべきだったよね

 と、プカプカ煙吐きつつ言っている強烈なほうの自分。

 リアリスティック、とか言う

 にやりと嗤う

悲しいんだろう、君!ほんとうは!

■ 傷三乗...2003/3/19 (Wed)

疑わなかったわけではないのだけど

僕も

期待しなかったというのは嘘なのだけど

僕も

もうすこし 紳士なら良かったの ?

■ 夜と梅もどきの隣にて...2003/3/24 (Mon)

いつもと違う場所に立つ自分に慣れただけ

別に偉くも何ともない

■ しょうがないから...2003/3/28 (Fri)

貴方の書いた文字だけを大切に

してゆきます

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