2001年6月
■ ほうまく...2001/6/1 (Fri)
それを三回くりかえして
(私は横で見ている)
顔をゆがめて
(私は見上げることだけ)
立ち上がることも 見送ることもできない
(ようやく私が側に行ける)
■ ああ 僕はそんな言葉で...2001/6/2 (Sat)
表現されるような文章を書いてみたい
■ じぇんとるぴーす...2001/6/3 (Sun)
もういいんだ、赦すも赦さないもないんだ
さいしょから誰も憎んではいなかったから
そのことを気が付いたから
■ ひてき...2001/6/6 (Wed)
返せない返らない反転は利かない
叫ぶ 浮かぶ 顧みる
あの灰色の硝子越しを 僕は忘れる
■ 枯れた泉の放棄...2001/6/8 (Fri)
届きたかった 届きたかった
もう僕のこぼした幾万の諸々の何一つが
僕を持ち上げはしないだろうが
振り返ることを為すな 振り返ることを為すな
押さえつけられても
言は記憶を押し止め得ぬ
僕は此の場所を放棄しなければいけなくなる
目指すべきもののまだそれとわからぬうちに
僕は此の場所を放棄しなければいけなくなる
僕は此処で積み上げた全てのものを
二度と誰の目にも触れぬよう、破棄しなければ
きっときっと、いけなくなる
| 2001 / 片鱗 |