2001年4月
■ 君と人の中で...2001/4/3 (Tue)
ほんとうはどこまで
うそはどこまで
わたしはどこまで続いてる?
■ 自転...2001/4/4 (Wed)
探して歩く
追いかけて歩く
星が回る
■ 手の中の花は...2001/4/4 (Wed)
あと少しでまた
ひらくだろうか
■ 鎖編み...2001/4/5 (Thu)
を 透いて見える桜風
それは貴方に重くない?
■ 重けれど...2001/4/6 (Fri)
視線の外れない
春の戦場
■ ふるえるよる...2001/4/8 (Sun)
犬が月に高く啼く夜は、鴉も電線を離れない
屋根の低い家では子供が死んで
みんなが何も言わないで立っているんだって
■ 僕はもう行くよ ...2001/4/9 (Mon)
そう
それじゃ さようなら
君なんて知らないよ
火山の中でどろどろに
溶けたって
■ オゴレル人々...2001/4/10 (Tue)
ほんとうに隠したいならね
隠してることも隠さなくちゃ駄目なんだよ
駄目
■ 駄目...2001/4/10 (Tue)
君は僕に触らないで。
■ 右近...2001/4/11 (Wed)
ひとつひらくたびに熱が消え
ひとつ散るごとに醒めてゆく
■ 枝垂...2001/4/11 (Wed)
春の瀧
■ 染井...2001/4/11 (Wed)
そして誰もが桜を
語り終わって春が散る
■ トーストを捧げよう...2001/4/13 (Fri)
借り物の言葉、借り物のイマージュ
君の正体は
空の気体のひとつぶほどかい
■ 君がいなくなった理由を...2001/4/13 (Fri)
僕は想像することしかできないから
■ はすとぅ...2001/4/14 (Sat)
本当にそれをしなければいけませんか
徒に傷つけるためだけ
追いつめるためだけに
■ 蒼い瞳...2001/4/15 (Sun)
たまさか ぽつりと思うのでした
「捨ててしまいたい」
「心だけ飛んでゆきたい」
■ 私だけの傷ではない...2001/4/17 (Tue)
それでも痛く
やはり苦しい
■ 六月...2001/4/17 (Tue)
空気が湿りはじめると私の身体には血の匂いが満ちて
触れただけで水は
かくも紅い色
■ ランプひとつの差し向かい...2001/4/18 (Wed)
冗談なら赦して上げる 本気なら
本気なら
一緒に死のう
■ バッキ...2001/4/20 (Fri)
何もなかったところまで
何も始まらなかったところまで
ひきずって、そこで命を殺してしまう
| 2001 / 片鱗 |