2001年12月
■ あのまち...2001/12/1 (Sat)
何故ならば、必死だった。
何故なのかわからないけれど。
ひたすらに、必死だった。
あのまちで君が。
あのまちで僕も。
瞳だけ別々の方向を向いていた。
■ 貴方が輝いて見えるのは...2001/12/4 (Tue)
瞳のせいじゃなく唇のせいじゃなく
頬でも肌の色でもなく
髪の細さじゃなく顎の細さじゃなく
たとえば
たとえば わかるだろう
■ 突き放せ...2001/12/7 (Fri)
潰してしあわせになれ
破いてしあわせになれ
突き放せ
踏み砕け
なにか
■ もうひとつ夢をみたら...2001/12/7 (Fri)
私たちは白くなる
まっしろに爆発する
境界がなくなる
■ 境界がなくなっちゃ...2001/12/11 (Tue)
僕の意味と君の意味とがなくなって
そうしたら僕の中の君の意味もなくなって
そうしたら
(それは今よりもラク?)
■ 幻想が現実となり...2001/12/12 (Wed)
幻想は醜い現実となり
現実は醜い真実となり
だから僕の耳を嘘でぎゅうぎゅうに
隙間ない建て前と逃げ口実でぎゅうぎゅうに
■ 貴方を圧し潰す...2001/12/13 (Thu)
冬の空気が四方八方から僕を圧す
内側に向かって加速する
僕の中にはもう余裕なんてなくって
貴方のこともちいさく畳んでしまって
畳めば畳むほどにちいさくなり
ちいさくなって
今じゃもう点のようになってしまって
そうして
■ いつもより少し意味のある...2001/12/13 (Thu)
さよなら。
■ みんな知らない...2001/12/24 (Mon)
誰も走れないこと
誰も潰されない
誰も強いられない
誰も消し去ることはできない
そんなことごと
■ モニカ...2001/12/26 (Wed)
あなたはわたしにいつもやさしいことばをくれるのに
わたしはあなたにいちどもやさしいことばをあげられない
| 2001 / 片鱗 |