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かいだんいちだん
何とはなしに誰にともなく、謝ろう。
ゴメンナサイ。
自分に対してかもしれなく、アラタさんであるかもしれない。
出来事に意味は無い。
偶然にも必然にも、それがそうなったことに理由は無い。
時間は勝手に流れるだけなのだ。その流れに色々な出来事を巻き込んで、意志を持たずに流れるだけなのだ。その出来事にまた色々な人間がくっついて一緒に流れていくなかで、振り落とされたり誰かを振り落としたり、別の出来事に拾われたりしがみついたり、けれど流れの中で生じるそれらの事事に意味は伴わない。
だからアナタは、ナゼ、とか、いちいち聞かないほうがいいんだ。
Read More... 年頭の所感を思い出そう。
あの時どうして、感情を捨てようと思ったのか覚えていない。
あの時、何が私をどん底まで突き落としてその結果、無感覚になろうと決めたのか覚えていない。
悲しみに躓いたらばいけないと思ったし、自分の中に弱みを作ったらばツライだけだと思った。もう薄っぺらでも何でもいいから、他人にお愛想以上の干渉はすまいと思った。
あの時もたぶん、他人のなかに自分ではどうにもできないものを感じていた。
自分は誰とも相容れないのだと思った。それを嘆いたらば底無しに落ちていくと思った。理不尽という言葉は、人間の傲慢さから生まれただけの、本来ならばあり得ない現象のことを言うのだと思った。理不尽なことなんて何もない。悪いことも良いこともただ時間の経過に伴って発生した、生まれては消える流れの中の泡沫でしかないと。
私は流されるしかないのだし、流されまいと思って逆らってみても結局は流されてゆく。未来は私の背中側に広がって、その先に瀧があるのか岩があるかもわからない中を後ろ向きに運ばれてゆくのは怖いには違いない。けれど仕方がない。
意味を期待しなければ思考すら始まらない。
思考が生じなければ自己否定にも繋がらずにすむし、否定をしようと肯定をしようと、私自身に結局は変わりがない。
泣きなさんなよ、と頭の中で私は言う。
泣きませんよ。
ばかばかしい。
まったくもってばかばかしいね。
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2005.07.29.22:16
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門を開く
誤魔化しは、やっぱりむつかしい。
言ったら負ける。
認めたら負ける。
終わりから始まるのはもう厭ですし。
そう思ってまたしても自嘲するのは、名前さんのことを思い出すからです。名前さんは私の中で色々な意味でヒナガタです。メグミさんのごたごたも、「あぁこれは名前さんの時とおんなし。」と思い、今回のぐねぐねでもまた「名前さんの時も」と思うのです。
思えば名前さんも、私に何にも代え難い自信につながる肯定をくださって、私は現実世界で名前さんとの接触がギロチンで断ち切るようにして終わった瞬間、ここより始まると誤解して、七年間をひきずったのです。
それを繰り返すのかい、自分。
まさかさすがにここから七年はあるまいが。
Read More... うむ。
だけども。
もうナゼは問いませんし。
自己否定も変わりません。
アレはものすごく、ではないにしても刺さった瞬間にちくりと、電気走ったようで思わず反射的に飛びすさってしまうような、小さいけれども鋭い痛み。そしていつも存在を忘れることのできない掌の棘。抜こうとすればするほどに奥へ入っていってしまう棘。
棘はただの棘であって、そのうち腐ってずぶずぶ出てくるに違いはないけれど、棘が刺さったというのも誰の悪意が働いたわけではなくて、棘のあるところに私が手を出してしまったというだけなのだけれども。
やっぱり刺さりっぱなしは気になるし、その部分に何かがあたると、また飛びすさりそうな痛みが起こる。
否定の痛み。
同時にあの厭な苦味。
サンドベージュ。
階段一段踏みしめるたびに、大丈夫。大丈夫。大丈夫。と、ぼそぼそ呟かなければいけないのは不審ですし。
私も立ち止まりたいと何度か思った。
けれどそれよりも早く歩いて着く方が得策だと。
ツラくても結局はいいんだと。
何が良いも悪いも無いというなら、悪いほうを選ぶのにもやっぱり良いも悪いもないのだろうか。詭弁とも言うか。言葉をこねくりまわしていても、在るモノを否定することはできませんよ。どんな理由をつけてみても、何ものにも何ごとにも理由が無いというならそれも無駄なことじゃないですか。
どうするもこうするもない、やっぱり変えられないものを変えることはできない。
こっちに振れたがるのもそっちに振れたがるのも、私の内的な問題でしかなく、私の外にあるものを結局はどうすることもできない。
ならばもういいじゃないか。
だけどどういいのかがわからない。
痛いからいじりたくない。けれどはやく棘を抜きたい。下手にいじくるとますます奥に潜る。腐ってずぶずぶ出てくるのを、待っているしかない。
時間任せは苦手なのに。
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2005.07.29.22:59
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