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堆肥 / 浪費

子供の頃に読んだ本であるとか、ぱっと目の前に出された途端に「あ、知ってる」と思う。これが要するに

忘れたのではなく、思い出さなかっただけである

のだと。目の前に示されれば、自分の中のどれかの記憶とすぐに照合できる、けれど普段は埋もれている。そういう記憶が自分の中に随分たくさん眠っているのであろうな、と。もしかすると、いつでも照合はできるのに、割り符を示されないから二度と日の目を見ない記憶もあるのであろうな、と。

どうでもいいけどさっきから「o」のキーを押すたびに何故か「お」が二回入力されて、「記憶」としたいところが「木多く」と変換されるのに閉口する。私の右手の薬指はマッハで痙攣でもしているのか。

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2003.06.03.00:46 | トラックバック (0) |

紫カタバミを指さして

「レンゲが咲いているよ」と言われた時はちょっとどうしようかと思った。

「レンゲじゃないね」とか言うべきであろうか。この人のこの先の人生において、紫カタバミとレンゲの区別がつく人に出逢う可能性はどれくらいであろうか。紫カタバミが咲く季節に紫カタバミの咲いている場所で、紫カタバミとレンゲの区別がつく人に出逢う可能性はどれくらいであろうか。その時この人が、紫カタバミとレンゲの区別がつく人の前で紫カタバミを指さして、「レンゲが」などと口走る可能性はどれくらいであろうか。

紫カタバミの名前を知らないにしても、紫カタバミを見てレンゲだと思わない人は世の中にたくさんいる筈である、きっと。

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2003.06.03.17:31 | トラックバック (0) |

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