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「大丈夫なんとかなる」
という欺瞞。
暗闇の中で、あたかも目を開けたらそこには晴れ渡る平和な世界があるかのように振る舞い、「私は大丈夫」なんだと。でもね、見えるんだよ。薄目で伺う世界が、私の立っている世界が、やっぱり真っ暗で寒い寒い寒い冬のど真ん中だとゆーことが。見なくても感じるんだよ。爪先から体温を奪っていくんだよ。私の立っている世界が。
「大丈夫」だと?どの面下げていうのかそんな事。
「なんとかなる」?今までなんとかなった試しはあったか。
いつだって、どうにでもなった。なんとかなったよ。時間がどうとでもしてくれる。私は、また立ち上がって、この暗い世界のなかをウロウロし始める。それを「大丈夫」というのならば。
Read More... 言葉で偽ることはできる。どうにでもいいように言える。
だけど一番認めたくない真実を、けれどまぶたにも脳裏にもはりついて決してはがれないこの真実を、言葉で否定することはできない。自分を偽ることができない。それをしてしまったら、何か壊れていくような気がする。わからない。ただ、狂気と正気の境界にたって一歩そちらに踏み出すようで、決して出してはいけない一歩のようで。
だけど一番目をそらしたい真実が、べったりとこびりついたまま、あらもう11月なのね。的な。
8月以降の記憶が、あんまりない。
だいじょうぶだと言い続けて、大丈夫ではないままで。目をそらそうと対峙しようと結果は同じなのだ。
それならば楽な方を選べばいいんでない。かと、甘えた考えも浮かぶ。そうして顔を上げても、建物の裏に一瞬覗くアンテナを、何の救いにすることもできない。
社用のメールにうっかり打ち込んだ一言に、軽く衝撃を受けてみたり。そしてそれがもはや「軽く」でしかないということが皮肉にも、笑えたり。何をしたいのか。
諭せよ、君。
私に真実を諭せよ。
けれど言葉はどんなに触手をのばしても、誰にも届くことなく。
その根元がからみついている芯は、ただひたすらに「ワタクシ」という完結した倒木でしかない。
私の世界は私だけで完結している。
君がそこに紛れ込んで、ごちゃごちゃになってしまえたら。
君の世界から君が伸ばす言葉にからみついて、何がなんだかわからないくらいごちゃごちゃになってしまえたら。
あぁもうダメだこりゃ。
切ってしまうしかないね。
それくらいからみついてしまえたらば、いいのに。だ。
けれどそうではない。
そのことを言葉で否定して偽ることはできない。
私は、大丈夫じゃない。
なにごともなんともならない。
真実は否定できないけれど、欲望は否定できる。
会いたいとは思わない。
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2012.10.31.20:21
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