« 2004年02月27日 | メイン | 2004年02月29日 »
言葉への途上(再)
言葉なんて知らなければ考えることなんかなくて、考えることがなかったらば、何も疑わないで済んだのだろうな。これほどに知ることに躍起にならないで済んだのかもしれない。たぶん、たぶん済んだ。
新しい単語を知れば知るほどに、核心から遠ざかっていくようだわ。
考えれば考えるほどに、どんどん元居た場所から離れていくだけなんだよね。
たぶん。
そして自分が最初に立っていた場所に、求めている何もかもがあるのだ。
たぶん。
言葉なんて知らなければ、そうしたら、追いかけてどこまでも行けた。もしかしたら、殺してしまうくらい追いかけたかもしれない。そうして、貴方を失って。
失ってはじめてそこに何かあるのかも、もしかしたらしれない。
やはし、「知れない」。
2004.02.28.19:15 | トラックバック (0) |
占いとか
人格判断とかですが。「B型の性格は云々」とか「貴方はこんな人です」とか突きつけられるものに、「違ーう」だの「正に!」だの思っているわけですが。
自分の掴んでる自分像って実は自分じゃないかもしれない。他人から見た自分像もやっぱり自分じゃないかもしれない。突きつけられる自分像も同じくらい自分じゃないのだろうし、「自分」とぴったりする定義って、たぶん誰にも出せないものなんだろう。自分にも。
自分に対する自分に自信がもてないというのは、結構危ないのではないかと思う。危機感はまったくないけれど、それは危機感のない方が当たり前で、(みんなの自分に対する自信が揺らいだらきっと社会なんて成立しないのだろうし)、それまで当たり前だと思っていたことに対する信頼の揺らぎ、って、一度起こり始めると雪崩のようにがらがらと総崩れしてしまうもののような気がする。
でも、いくら「自分すら自分が把握できない!」と嘆いても、他人にその判断下させたくはない。
それは厭。
2004.02.28.21:42 | トラックバック (0) |