« 2009年10月03日 |
メイン
| 2009年12月27日 »
堅く集まるは
大丈夫だと唱えながら足を出す。
いつも誰に聞かれたわけでなくとも。大丈夫だ。大丈夫だと繰り返す。モニタの向こうに泣いている人の顔が透けて見える。あぁ、しんどい。かくもしんどい。色々なものが、あっちでもこっちでもすれ違う。振り切った、とうにはぐれて無くしていたものが、おもむろに腕を伸ばして頭を掴む。
離してくれ。ほっといてくれ。
Read More... そうして、行ってくれ。
もう振り返らずに行ってくれ。
隣に座らないでくれ。
僕の目の届かないところにいてくれ。
声の届かないところまで行ってくれ。
君を、もう必要としない。
君をもう頼ったりしない。
そのかわり強さを失うけれど、脆さも同時に、手放すことができるのだから。
色々なものがすれ違う。そのたびに自分が少しずつずれていく。閉めたつもりの窓から風が入る。いつの間にか部屋にすきま風が吹いている。街を上から眺めても、もう自分のいた場所は見えない。あの頃に当たり前だったどんな標識も見えない。思い出すことはできない。
Close...
2009.11.12.20:31
| トラックバック (0)
|