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エースです!

君の手の中に一振りの刀剣。
ソレ、僕に渡してみないか。君。

と言い切れるほどの自信はありませんし。それで多分君を守ると思う。多分君を庇って立つと思う。でも、ふとした何かのきっかけで振り向いて君に斬りかからないとも限らない。まだそこまでの保証は自分の中にない。だから君もそれを知っていて多分それを、渡してくれないのだと思う。

いつか君が僕を僕が決して君にその刃向けたりすることはないと信じてくれるまでもしくは信じられるようになるまで、もしくは、僕に斬りつけられてもそれはそれでいいと、自分が血を流す覚悟ができるまで、それまでずっとそれを渡さないでいるのはそれでいい。この先ずっと、僕にその刀剣手渡す日が来なくてもそれもいい。

一度君が無防備に誰かに預けたその刃で深く傷ついたのを知っているよ。その刃に未だに血がこびりついているのが見えているんだよ。君が見るのも畏れるその刃の残滓を、僕から無理に研げ、とは言わない。研ぎ落とせ、とは。

寄越せ、と催促は、僕からも、しませんヨ。
しませんとも。

2006.01.21.21:48 | トラックバック (0) |

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