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いちぶんの参六〇

まずは「善意で人を救えない」という現実がある。
厚意の供給が需要に追いつかないんである。

私は貴方に百回「私は私で良いか」と問いかける。貴方はその問いに百回同じ答えを返さなければいけない。「貴方は貴方のままで良い」と。誠意をもって。

たったそれだけのことが、しかし繰り返しているうちに貴方のなかで私の存在をねじ曲げ始める。貴方の中で同じ問いを百度繰り返す私に生じる。「嫌気」。多分真面目になればなるほど、肯えども肯えども尚「私は私で本当に良いのか?」と言い続ける私に嫌気がさしてくるのだ。必ずさしてくるのだ。それ即ち、厚意の供給が需要に追いつかない、ことであり。

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2005.12.13.11:52 | トラックバック (0) |

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